モンゴルの世界遺産候補「モンゴル東部の草原地帯」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分(暫定リストに記載)自然遺産
登録基準(暫定リストに記載)(9), (10)
申請年(暫定リストに記載)2014年

モンゴル東部の草原地帯は、地球でも手つかずの草原であり、ここは生態系が自然のままが残されていて、推定150〜200万頭にも及ぶ希少種のモウコガゼルが暮らしていることでも知られます。

ここではモンゴル東部の草原地帯がなぜ世界遺産候補なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、モンゴル東部の草原地帯について詳しくなること間違なし!

目次

モンゴル東部の草原地帯とは?

モンゴル東部の草原地帯
画像素材:shutterstock
※写真はイメージです

モンゴル東部、4つの自然保護区と草原地帯を含んでいて、ここは樹木のない平原やなだらかな丘陵地帯、湿地など、さまざまな地形が残っているのが特徴。ユーラシア大陸の草原地帯でも例外的で、数千平方kmにも渡って数種類の灌木や低木が生い茂る草原が大半を占めています。

ここはモンゴルだけでなく、中央アジアの原始的な草原地帯であり、モンゴルに多く生息する、ウシ科チベットガゼル属のモウコガゼルの群れが暮らす地で、まさにこの環境に適したもの。さらに、25種の哺乳類や174種の鳥類、2種の両生類、5種の爬虫類も見られ、草原の豊かな生態系が生息しています。

モンゴル東部の草原地帯はどんな理由で世界遺産に登録される予定なの?

モウコガゼル/モンゴル東部の草原地帯
画像素材:shutterstock

モンゴル東部の草原地帯が評価されたのが、以下の点。

登録基準(ix)
ここは世界でも珍しい、何も乱されていない草原地帯が広がっていて、草原の生態系がそのまま進行していき、長年適応してきた在来の植物や野生動物が見られるという点。

登録基準(x)
モンゴル東部の草原地帯はユーラシア大陸の草原地帯でも東側に位置し、その環境は希少種のモウコガゼルの数少ない生息地を作り出し、他にも絶滅の危機に瀕している動植物が見られるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

モンゴル東部の草原地帯は、古来から続く原始的な草原地帯であり、その環境の中で暮らす動物は絶滅危惧種も多く見られ、モウコガゼルの群れなども生息しているという点で評価されています。

ちなみに、構成遺産の一つ、カーン・ヘンティー厳重保護地域には、チンギス・ハンの生誕地とされる大山ブルカン・カルドゥンを含んでいて、こちらも世界遺産に登録されています。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1200以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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