韓国の世界遺産「高敞、和順、江華の支石墓群」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(3)
登録年2000年

韓国西部の高敞(コチャン)、和順(ファスン)、江華(カンファ)に残る支石墓は、紀元前1000年代の先史時代に築かれたもの。支石墓は石版を石塊で支えた墓で「ドルメン」とも呼ばれ、韓国は世界でも最も支石墓が集中する場所でもあります。

ここでは高敞、和順、江華の支石墓群がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、支石墓群について詳しくなること間違いなし!

目次

高敞、和順、江華の支石墓群とは?

高敞の支石墓群/高敞、和順、江華の支石墓群
画像素材:shutterstock

支石墓(ドルメン)は新石器時代から青銅器時代に世界各地に見られ、韓国西部に残る遺跡は紀元前1000年から紀元前100年にかけて建造され、世界でも支石墓が最も密集するエリアでもあります。これらは2つ以上の石版で構成され、一般的には遺体の上に建てられた埋葬施設であり、先史時代の社会や政治、儀式、芸術などが分かるもの。

最も北に位置する仁川広域市の江華(カンファ)では山の斜面にあり、支石墓が約60基残っています。ここは「北方式」と呼ばれ、2枚の垂直な岩板を天井岩で支えるタイプ。そして、全羅南道和順(ファスン)群には287基残り、ここは「南方式」は4個の石柱に大きな石を組むというタイプとなっていて、全羅北道の高敞(コチャン)群には442基残り、ここは北方式と南方式が混合しています。これらは極東アジアで石がどのように採石・輸送されて築かれ、時間とともにどのように変化したかを示すもの。

高敞、和順、江華の支石墓群はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

江華の支石墓群/高敞、和順、江華の支石墓群
画像素材:shutterstock

これらの支石墓群が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
先史時代に世界各地に築かれたドルメンは、葬送と儀式の記念碑であり、これらは先史時代の技術や社会を示すもので、高敞、和順、江華の支石墓群は世界でもこれほど密集したエリアはないという点。

世界遺産マニアの結論と感想

韓国西部に点在する高敞、和順、江華の支石墓群は、先史時代に世界各地に築かれたドルメンの一つであり、これらは当時の技術と社会の存在を示し、特に世界においても支石墓が密集するエリアであるという点で評価されています。

ちなみに、江華島は13世紀にモンゴルが朝鮮半島に侵攻した時に、国家繁栄を願って製作された「高麗八万大蔵経」があった場所で、現在は慶尚南道にある海印寺に移され、そちらも世界遺産となっています。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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