エクアドルの世界遺産「サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカの歴史地区」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2), (4), (5)
登録年1999年

エクアドル中南部のアンデス山脈に囲まれた谷間に位置するサンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカは、16世紀にスペインの皇帝カルロス1世(カール5世)のガイドラインに沿って設立された都市。歴史地区は18世紀ころの姿を現在にまで残し、サント・ドミンゴ教会堂など、南米の気候に合わせて作られた建造物が多く残ります。

ここではサンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカの歴史地区がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカについて詳しくなること間違いなし!

目次

サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカの歴史地区とは?

画像素材:shutterstock

エクアドル中南部のアスアイ県にあるサンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカ。周囲はアンデス山脈に囲まれ、ここは4つの川が集まることから農業に適した地でもありました。もともとはインカ帝国時代から集落がありましたが、16世紀に当時のスペイン王カルロス1世(神聖ローマ皇帝カール5世、1500〜1558年)によって発行された都市設計のガイドラインに従って設立されたため、碁盤の目のようになっていて、現在も当時の区画が残っています。クエンカは新大陸におけるルネサンスの都市計画が見られる都市の一つ。

歴史地区の中心部は、市庁舎や知事の邸宅、2つの大聖堂、裁判所など、政治と宗教、司法にまつわる建造物が並びます。橙色の屋根と白い漆喰の植民地時代の家々は、19世紀にキニーネ(マラリヤの薬に使用される化合物)やパナマ帽子などの産業で繁栄した時代に建造され、スペインの建築技術に南米の気候に合わせて建設されたもの。歴史地区には他にも16世紀建造の旧大聖堂、19世紀建造の新大聖堂、サント・ドミンゴ教会堂、17世紀建造のカルメル会の修道院などの宗教建築が今でも残っているのが特徴。そして、インカ時代の城門の遺跡も含まれています。

サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカの歴史地区はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカが評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカは、ヨーロッパで確立されたルネサンス期の都市計画がアメリカ大陸で採用された例であることを示すという点。

登録基準(iv)
サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカの区画と町並みは、ラテンアメリカにおける様々な社会と文化の融合を象徴するということ。

登録基準(v)
サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカは、スペインにおける南米内陸部の植民都市の優れた例であるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカは、16世紀にスペイン王の命によって設立されたこともあり、これは当時のヨーロッパで拡大していたルネサンス期の都市計画が今でも残るというアメリカ大陸でも優れた例で、建築物は中南米における社会と文化の融合を示すという点。

ちなみに、「クエンカ」というとスペインの中東部にある要塞都市のほうが日本では有名。こちらも世界遺産に登録されているからややこしいところ。町を設立したペルーの副王がスペインのクエンカ出身だったことから、この名が付けられたとか。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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