イラクの世界遺産「バビロン」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(3), (6)
登録年2019年

バビロンは、バベルの塔やバビロンの空中庭園があったとされることで有名ですが、実際のバビロンは紀元前3000年にも遡る古い都市で、紀元前6〜7世紀にかけて新バビロニア帝国の首都であった場所。ここはハンムラビ王やネブカドネザル王といった統治者の下で繁栄した、バビロニア地方の創造性が見られるというのが特徴です。

ここではバビロンがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、バビロンについて詳しくなること間違なし!

目次

バビロンとは?

画像素材:shutterstock

バビロンは、バグダッドの南約85kmに位置する古代都市遺跡で、紀元前3000年には既に人がここで住んでいて、メソポタミア文明でも最大の集落の一つでした。その後、栄枯盛衰を繰り返すも、紀元前6〜7世紀にかけて、新バビロニア帝国の首都として繁栄し、遺跡からは古代世界で最も影響力のあった帝国の跡が見られるというもの。ここはメソポタミア文明のすべての地域に対し、科学技術や芸術などに影響を与えました。

遺跡は、内壁と外壁という二重の壁に囲まれていて、門や宮殿、ジッグラトという巨大な神殿跡などが点在。しかし、紀元前6世紀にアケメネス朝ペルシャや紀元前4世紀にマケドニアのアレキサンドロス大王によって支配されると、徐々に衰退していき、紀元前2世紀のパルティア王国時代は地方都市へ。洪水によって廃墟となり、最終的には放棄されてしまいます。

その後、ギリシャ人のテキストや旧約聖書に記載があるものの、本格的にその存在が確認できるようになったのが19世紀の英国人の発掘が始まってから。しかし、全体の85%はまだ未発掘で、さらなる調査が待たれます。

バビロンはどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

バビロンが評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
バビロンの都市としての歴史は、紀元前3000年にさかのぼり、ハンムラビ王やネブカドネザル王などの有名な王を輩出し、新バビロニア帝国の首都として、遺跡からは文明の創造性が見られるという点。

登録基準(vi)
バビロンは、誕生から2000年以上に渡って古代における強大な国家であり、ギリシャの歴史家はバビロンの空中庭園を古代世界の七不思議とし、『旧約聖書』においてはバベルの塔の記載があるほどに知名度が高く、それらの伝承の起源がここであるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

バビロンは、バベルの塔やバビロンの空中庭園でも知られ、古代世界においては大きな影響力を与えた都市で、遺跡からはかつて何度も栄枯盛衰を繰り返し発展した都市の跡が残るという点で評価されています。

ちなみに、バビロンの空中庭園は、古代世界の七不思議ではあるものの、位置がはっきりと分かっていない上に、その存在が怪しいもの。日本語としては「空中庭園」ですが、英語だと「Hanging Gardens of Babylon」なので「吊り庭園」と約されるものの、これはギリシャ語やラテン語によって誤訳だったとされています。神話などによると、階段のように築かれた庭園で、別に空中に浮いているわけではないですし、そもそもそんな技術は現在の世界でも存在しないですしね…(だからこその「七不思議」なのでしょうけど)。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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