ラオスの世界遺産「ルアン・パバンの町(ルアンパバーン)」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2),(4),(5)
登録年1995年

ラオス北部に位置するルアン・パバン(ルアンパバーン)は、一時遷都したことがあったものの、14世紀〜20世紀までラオスの王都であった場所。ここではラオスの伝統的な建築様式と19〜20世紀のフランス植民地時代の建築様式が融合して独特な町並みが今でも見られます。

ここでは、ルアン・パバンの町(ルアンパバーン)がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ルアン・パバンについて詳しくなること間違なし!

目次

ルアン・パバンの町(ルアンパバーン)とは?

画像素材:shutterstock

ルアン・パバン(ルアンパバーン)は、ラオス北部の山岳地帯に位置する古都で、メコン川沿いに形成された半島に築かれた町です。かつてはシェントーンと呼ばれていた町を、1353年にラーンサーン王国の初代のファーグム王がここを首都と定めました。

ファーグム王は、上座仏教を国教にすると、当時のインドシナ半島の大帝国クメール王国から僧が多く訪れ、セイロン島(スリランカ)から黄金の仏像である「パバーン仏」を取り寄せたことから、ここを「パバーン仏の都」という名のルアンパバーンと名付けられました。

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メコン川の交通の要衝として栄えたルアン・パバンではありましたが、17世紀になると国が3つに分裂すると、ルアン・パバン王国の王都となり、19世紀にはフランスの保護領に。1947年にラオス王国が成立すると首都としての役目が終わりました(王宮は1975年まで存在)。

このような歴史を持つことから、町はラオスの伝統建築とフランス植民地時代の建築様式が融合するという独特の町並みになっています。半島内が旧市街になっていて、木造建築物が多いものの、植民地時代のレンガ造りの建築物も残存。かつては王宮や寺院などが多く点在していましたが、戦乱によって荒廃してしまいました。

登録されている主な構成遺産

ワットシェントーン

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1560年に現在のタイ北部に存在していたラーンナー王国の16代目の王も兼ねていたセーターティラートが建造した寺院。伝説によると、タイのビエンチャン出身の豪商であったチャンターパニットの自宅があった場所に建造されたとされています。

ルアン・パバン様式という何層にも連なる屋根を持ち、合計で9枚の屋根で構成されているもの。何度か修復されていているものの、独特の外観はラオスで最も美しい寺院とされています。

プーシーの丘

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市内の中心部にある約150mの小さな丘。プーシーは「仙人」を意味しており、ここはかつて仙人の導きにより町が作られたという伝説から名付けられました。頂上にはタート・チョムシーという仏塔があり、ここからは周囲を一望できます。

ルアン・パバンの町(ルアンパバーン)はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

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ルアン・パバンの町が評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
ルアン・パバンは、伝統的な建築様式と19〜20世紀のフランス植民地時代の建築様式が融合して独特の景観を持つということ。

登録基準(iv)
ルアン・パバンは、何世紀にも渡って仏教寺院や植民地時代の近代建築などが組み合わさった独特の町並みを形成しているという点。

登録基準(v)
ルアン・パバンの町並みは、ラオスとフランスの異なる2つの文化が融合してきたという、ラオス史における重要な段階を示すものであるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

ルアン・パバンは、実はかつてのラーンナー王国の遺構そのものはほとんど残っていないのですが、現在の町並みはラオスの伝統建築様式とフランスの植民地時代の建築様式が合わさり、独特の町並みや文化が作り出されてきたという点で評価。

ちなみに、現在のバンコクのワット・プラケオに安置されているエメラルド仏は、何度も所有国が変わったのですが、一時期ルアン・パバンにも置かれたことも。今では霊験あらたかな仏像とされており、タイの人々に大切にされています。細かい話でいうと「エメラルド」と言われますが、実際はヒスイで造られたもの…。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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