スペインの世界遺産「エルチェの椰子園」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2),(4)
登録年2000年

スペイン南東部にあるエルチェにある椰子園は、8世紀にイベリア半島の大部分を支配したイスラム教徒によって建造されました。ここは雨が降らない土地にもかかわらず、近くにあるビナラポ川の水を引き込んで造園したもの。これはヨーロッパにおけるアラブの技術による灌漑施設でもあり、現在でも利用されています。

ここではエルチェの椰子園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、エルチェの椰子園について詳しくなること間違いなし!

目次

エルチェの椰子園とは?

エルチェの椰子園
画像素材:shutterstock

スペイン東部のバレンシア州の南部に位置するエルチェ。ここには紀元前5世紀にフェニキア人によって椰子が持ち込まれ、8世紀にイスラム勢力がこの地を支配すると、北アフリカから彼らの灌漑技術を利用し、椰子園が築かれました。雨が降らない土地であったため、近くにあるビナラポ川の水を引いて造園。

現在も残る椰子園は、街の東部に67ものスポットで構成され、合計で144平方kmもの面積になっています。ここには20万を超える椰子の木が植えられていて、ほとんどが中東と北アフリカ原産のもの。中には樹齢300年を超える椰子の木も残っていて、なんと高さは約30mの木も!これらの灌漑システムはレコンキスタ完了後も利用され続け、現代のエルチェでも保護されています。

エルチェの椰子園はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

エルチェの椰子園
画像素材:shutterstock

エルチェの椰子園が評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
エルチェの椰子園は、北アフリカからヨーロッパへ、その特徴的な風景が移動したという顕著な例であるということ。

登録基準(v)
エルチェの椰子園は、イベリア半島の大部分が支配されていた時代のヨーロッパにもたらされ、北アフリカの風景がそのまま維持されていて、古くから残る灌漑システムは今でも利用されているという点。

世界遺産マニアの結論と感想

エルチェはかつてイスラム勢力に征服されていたことから、北アフリカで植えられていた椰子をそのままヨーロッパ大陸でも持ち込まれ、椰子園となり、彼らによって築かれた灌漑システムは現在でも維持されているという点で評価。

ちなみに、椰子園の最大の幅を誇る7本の椰子は「皇帝の椰子」と呼ばれていて、これはオーストリアの皇后であったエリーザベトが諸国を巡っていた1894年に訪れた時に命名されたもの。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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