ドイツの世界遺産「レーゲンスブルクの旧市街とシュタットアムホーフ」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2), (3), (4)
登録年2006年

レーゲンスブルクはドイツ南東部、ドナウ川沿いにある中世の雰囲気が溢れる都市。ここは古代ローマから人々が住み、ドイツ最古の橋や11〜13世紀に築かれた伝統的な建築物などが現在でも見られます。そして、17〜19世紀には神聖ローマ帝国議会が開催される帝国の中心都市でもあったことでも有名。

ここではレーゲンスブルクの旧市街とシュタットアムホーフがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、レーゲンスブルクについて詳しくなること間違なし!

目次

レーゲンスブルクの旧市街とシュタットアムホーフとは?

画像素材:shutterstock

ドイツ南部にあるバイエルン州に位置するレーゲンスブルクは、古代ローマに遡るほどに歴史深い都市。ここは8世紀にカール大帝がここを支配するようになると、フランク王国の統治下に入り、王宮なども建造されました。

9世紀になると町は交易で活性化し、11〜13世紀には現在の町並みの元となる建築物が築かれていきます。13世紀には帝国自由都市となったものの、交易路が変わってしまい、徐々に衰退。しかし、16世紀にはまた賑わうようになり、1663〜1806年には、神聖ローマ帝国の議会が常設される都市に選ばれ、帝国の中心地として多くの人々が集まりました。

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町は2000年もの歴史をもつため、ドナウ川の南側にある旧市街には、古代ローマ、ロマネスク様式、ゴシック様式の建物が残っています。ドナウ川の中州にあるシュタットアムホーフというエリアには、13世紀の建造物が多く残り、狭い通りと防御施設が見られます。

登録されている主な構成遺産

レーゲンスブルク大聖堂

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旧大聖堂は8世紀に建造されたというほどに歴史の深い大聖堂。現在の大聖堂は中世に築かれたもので、バイエルン州を代表するゴシック建築です。13世紀に着工し、17世紀に完成したもの。しかし、2つの尖塔は19世紀に完成。内部には著名な彫刻家であるペーター・フィッシャーによる、美しい墳墓などが見られます。

石橋(シュタイネルネ・ブリュッケ)

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1135年に着工した、ドナウ川にかけられた橋。南の旧市街と北のシュタットアムホーフを結ぶもので、アーチの数は15。ドイツに現存する石橋の中でも最も古いとされています。橋の中央には「橋の小人」という像があり、これは帝国自由都市のシンボルでもあるもの。

聖エメラム修道院(トゥルン・ウント・タクシス家の邸宅)

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旧市街南部にあるかつての修道院。聖エメラムとは、フランス出身の聖人のことでバイエルンでキリスト教を布教した人物です。ここはかつて東フランク王のアルヌルフが滞在した時に使用した王宮があったことも。

8世紀に創建された歴史深い修道院でしたが、郵便事業で成功したトゥルン・ウント・タクシス家に購入され、19世紀に宮殿に改装されました。とはいえ、現在は聖エメラム教会と聖ルペルト教会だけが残っています。

レーゲンスブルクの旧市街とシュタットアムホーフはどんな理由で世界遺産に登録されているの?

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レーゲンスブルクが評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
レーゲンスブルクは交易で栄え、イタリアやチェコ、ロシア、ビザンツ帝国などから多くの人々がやってきて、彼が文化と建築様式に影響を与え、美しい都市景観が作られたということ。

登録基準(iii)
17〜19世紀には神聖ローマ帝国議会が開催される都市であるほどに、街は神聖ローマ帝国の文化的伝統を残すという点。

登録基準(iv)
レーゲンスブルクの旧市街は、11〜13世紀から発展した商業都市としての優れた例であるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

レーゲンスブルクの旧市街は、商業都市であったのと同時に、神聖ローマ帝国の中心都市であり、周辺国のさまざまな文化が入り込み、それらが都市景観にも見られるという点で評価されています。

ちなみに、レーゲンスブルクは、池田理代子の『オルフェウスの窓』の舞台となっていますが、実際に音楽学校があって、ここはドイツ最古の音楽学校とされるほどに歴史が深いもの。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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