イギリスの世界遺産「ソルテア」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2), (4)
登録年2001年

イングランド北部、ウェスト・ヨークシャー州の小さな町ソルテアは、19世紀後半の町並みを残しています。町には繊維工場から公共センター、労働者のアパートなどが設立され、ヴィクトリア朝時代のモデル村でありました。タイタス・ソルト卿の父子主義が実現された町で、労働者たちにとって暮らしやすい環境が早い時期に作られたという点で評価されています。

ここでは、ソルテアがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ソルテアについて詳しくなること間違なし!

目次

ソルテアとは?

画像素材:shutterstock

ソルテアは、エアー川沿いに広がる19世紀後半の様子がよく残る街。かつては繊維産業で栄え、町には公共センターや労働者のアパートなどが点在する計画都市でした。

町はタイタス・ソルト卿によって1853年に築かれ、資本家である彼はここに巨大な繊維工場(ソルツ・ミル)を作りました。そもそも当時の工業都市はスラムなども形成されるほど、治安も悪く、生活環境も荒んだものでした。そこで彼が掲げたのはパターナリズム(父子主義)。これは過酷な労働を強いられる労働者を保護するというもの。

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それは、この町の都市計画にも反映され、従業員のアパートや食堂、教会、病院、学校、公園、図書館など、暮らしやすい環境を整えたのです。多くのモデル村(従業員がそこだけ暮らしていけるように設備を整えた都市計画)の中でも、非常に優れた例でした。

環境の整えられたソルテアは、繊維産業として栄えましたが、工場は1986年に停止。現在のソルツ・ミルは、ギャラリーや店舗のなどが入った複合施設になっています。

ソルテアはどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

ソルテアが評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
19世紀に設立された工業都市の中でも保存状態の良く、各地の工業都市の計画に大いに影響を与えたという点。

登録基準(iv)
ソルテアの建築物は、19世紀半ばのパターナリズムを体現したものであり、繊維産業の発展の過程が見られるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

ソルテアは、どちらかというと産業遺産ではありますが、労働者のために町が設計され、都市計画そのものが大きな影響を与えたという点で評価されています。

ちなみに、タイタス・ソルト卿はソルテアの近くにある大きな街・ブラッドフォードを中心に活躍していたのですが、ブラッドフォードは大気汚染や伝染病のため、ソルテアに工場を移設せざるを得なかったのです。そして、労働者の環境も整えたのも、どちらかというと作業効率を上げるためだったらしく、投資家らしい発想ではありますね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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