登録区分 | 自然遺産 |
登録基準 | (7), (10) |
登録年 | 1978年 |
エチオピア北部の高原にあるシミエン国立公園は、「アフリカの天井」と呼ばれ、標高4620mのラス・ダシェン山を含め、深い谷と岩山が続いています。ここでは、ゲラダヒヒやシミエンキツネなど貴重な動物が多く見られ、ワリアアイベックスといった「地球の歴史の証人」でもある動物も生息。
ここでは、シミエン国立公園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、シミエン国立公園について詳しくなること間違いなし!
シミエン国立公園とは?
シミエン国立公園は、エチオピア北部、アムハラ州にある220平方kmの広大な公園。何百万年にも渡る侵食によって、大地は刻まれ、尖った岩山や深い谷、標高1500mの絶壁など、壮大な景観が広がっています。エチオピア最高峰ラス・ダシェン山(標高4620m)など、アフリカで4番目に高い山も含まれるエリア。1996年には、道路建設の計画や密猟の影響で危機遺産リストに掲載させられたこともありますが、政府の努力によって2007年には解除されました。
公園内では、野生のゲラダヒヒやアビシニアジャッカルなど、この地域でしか生息しない動物や鳥類を保護しています。
ワリアアイベックス
ヨーロッパのアルプス山脈などに生息するアイベックスの仲間。アイベックスはヤギ属で、世界中に分布しています。このワリアアイベックスはかつてヨーロッパとアフリカが繋がっていた時期に渡来してきたものだと考えられています。
ゲラダヒヒ
オナガザル科ゲラダヒヒ属。エチオピアとエリトリアだけに生息しているヒヒの仲間で、胸に赤い斑点があるのが特徴です。ライオンのようなたてがみが見られ、現地ではイエス・キリストの使いとされる動物です。
アビシニアジャッカル
エチオピアだけで確認されているイヌ属の仲間。おもに湿原に生息していますが、開発による生息地の縮小や疫病などの影響で年々数は激減しており、現在は絶滅危惧種に登録されています。
シミエン国立公園はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
シミエン国立公園が評価されたのが、以下の点。
登録基準(vii)
大地が侵食されることにより、誕生した起伏のある高原は、アメリカのグランドキャニオンにも並ぶ壮大な景色であるという点。
登録基準(x)
公園には20種以上の大型哺乳類と130種以上の鳥類が確認され、アビシニアジャッカルなど、絶滅の危機に瀕している種も多く生息しているということ。
世界遺産マニアの結論と感想
まず、シミエン国立公園は地球の中でもトップクラスの侵食による岩山と谷の絶景が眺められる場所であるということ。その中にも、ワリアアイベックスやゲラダヒヒなど非常に珍しい種の動物がいて、アビシニアジャッカルなどの絶滅危惧種も生息しているという点もポイント。
ちなみに、ゲラダヒヒの胸の斑点は、雌の性器の色と似ているとか。あまりにも綺麗な斑点は、人間でいえば「巨乳」のような色気が出るらしく、雄が興奮するのだそう。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。