スペインの世界遺産「テイデ国立公園」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(7), (8)
登録年2007年

大西洋に浮かぶカナリヤ諸島でも最大のテネリフェ島。ここには標高3718mのテイデ山を中心としたテイデ国立公園があり、火山や断崖が並ぶ景観が続き、18世紀に火山活動が終わったものの、今でも地球や海底火山の歴史が見られる地でもあります。

ここではテイデ国立公園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、テイデ国立公園について詳しくなること間違いなし!

目次

テイデ国立公園とは?

テイデ山/テイデ国立公園
画像素材:shutterstock

アフリカ大陸のモロッコや西サハラの沿岸に浮かぶカナリヤ諸島。その中でも最大の島はテイデ国立公園。この島の中央部にあるテイデ山は標高3718mとスペイン国内でも最大の高さを誇り、テイデ山の周囲は火山やラス・カニャダスの断崖が続く、総面積約190平方kmの国立公園でもあります。

テイデ山は海底から7500mの高さを誇り、海底からの高さだと、世界でも3番目に高い火山とされています。ここは比較的古い火山で18世紀以降、噴火などの活動が発生しておらず、火山の成熟した形態が見られるのが特徴。そして、山肌の色調や発生する雲海が合わさって独特の景観が生み出ています。

ちなみに、テイデ国立公園には赤い花が螺旋状に咲くという「エキウム・ウィルドプレッティ」という大きな植物があることでも知られます。

テイデ国立公園はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

テイデ山/テイデ国立公園
画像素材:shutterstock

テイデ国立公園が評価されたのが、以下の点。

登録基準(vii)
テイデ山は海底を含めると世界で3番目の標高を誇る火山構造で、火山形成のさまざま段落が見られ、絶えず変化し、雲海によって美しい景観になるということ。

登録基準(viii)
テイデ国立公園は、比較的古く、成熟した火山構造の例で、海洋島の進化を示す地であることから重要であるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

テイデ国立公園は、火山地帯のユニークで豊かな動植物が見られるというのがウリでもあるのですが、世界遺産としては成熟した火山構造が残り、火山そのものの美しさとともに、海洋島の進化が見られるという点で評価されています。

ちなみに、ロックバンド「クイーン」のメンバー、ブライアン・メイは、天文学者という側面もあり、1971年にテイデ山の天文台で卒業論文を執筆したことで知られ、その後もこの島で研究を行っています。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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