アイスランドの世界遺産「シンクヴェトリル国立公園」とは?大地の裂け目・ギャオを含めて世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(3), (6)
登録年2004年

首都レイキャビィークから北東へ約50kmの距離にあるシンクヴェトリル国立公園は、世界最古の議会である「アルシング(全島集会)」が930年に開催された場所。会合は1798年まで続き、この地には当時の議会の遺構が今でも残っています。そして、アイスランド共和国樹立の宣言も1944年にこの地で行われました。

ここではシンクヴェトリル国立公園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、シンクヴェトリル国立公園について詳しくなること間違なし!

目次

シンクヴェトリル国立公園とは?大地の裂け目・ギャオも敷地に存在する?

画像素材:shutterstock

シンクヴェトリル国立公園は、地溝帯といって大陸プレートの割れ目に位置する国立公園。ここは豊かな自然が見られる場所であると同時に、世界最古の議会である「アルシング(全島集会)」が930〜1798年まで毎年開催されていた場所。アルシングとは、各地にいた入植者たちの代表者が集まって島全体の法律などを制定する会議であり、これは現在の民主制議会に繋がるものでした。

ここには法議長が演説を行ったとされる「法律の岩」など、議会の遺跡が残存し、それらを含めて文化的空間とされるもの。そして、アルシングが行われたとされる場所には現在アイスランド国旗が立てられています。これらは大陸から入植したバイキングたちが社会を形成し、現在社会に至るまで組織の発展が見られるという証拠。ここはアイスランドの人々にとってもアイデンティティを感じる場所で、1944年にはアイスランド共和国樹立の宣言が行われています。

ギャオ

画像素材:shutterstock

ここは文化遺産ではありますが、東はユーラシアプレート、西は北米プレートが広がっていて、その中央に割れ目が見られます。その割れ目は「ギャオ」と呼ばれ、割れ目には水が入り込み、ここを潜るというツアーも人気。

シンクヴェトリル国立公園はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

シンクヴェトリル国立公園が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
シンクヴェトリル国立公園に残る議会の遺跡は、各地に集落が存在し、10〜18世紀まで議会が存続したという証拠であるという点。

登録基準(vi)
アルシングの存在は、アイスランド国民にとってのアイデンティティになっているということ。

世界遺産マニアの結論と感想

ここは世界最古の議会があったとされる場所で、18世紀まで存続したという時点で、それだけでも十分評価されています。そして、アルシングの存在そのものが、アイスランドの人々のアイデンティティとなり、現在でも神聖視されているのがポイント。

ちなみに、1000年以上、民主政治を行っているアイスランドは汚職が少ない国。トランスペアレンシー・インターナショナル(汚職に対して取り組む国際非政府組織)によると、汚職の少ない国ランキングで11位になったことがあるほど。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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