ブルキナファソは、西アフリカの内陸国で、北部はサヘル気候やステップ気候であり、南部にはサバナが広がっています。金の産出国としても有名で、世界遺産に登録されているロロペニの遺跡など、かつての栄光が見られる遺跡も点在。国内にはさまざまな遺産がありますが、世界遺産はいくつあるでしょうか?
ここでは、ブルキナファソの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
W・アルリ・パンジャリ自然公園群(ニジェール・ベナンを共同)
ニジェール川は西アフリカを横断するように流れる川で、かつてフランス領だった時代、ニジェール、ベナン、ブルキナファソの3ヶ国にまたがるエリアは、1954年にW国立公園として設立されました。ここはサバンナの草原地帯と森林地帯の移行地帯であり、3ヶ国9つの保護区が合わさった、1万7148.31平方kmという広大なエリア。
西アフリカ最大のゾウの生息地であることで有名であり、チーター、ライオン、ヒョウ、アフリカマナティーなどの貴重な哺乳類が多く暮らしています。
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ロロペニの遺跡群
ブルキナファソ南部のポニ県は、コートジボワールとガーナの国境近くに位置します。遺跡はロロペニの町から北西約2kmの位置にあり、高さが最大6mものラテライト石で築かれた壁で囲まれた10の砦が世界遺産に登録されていて、ここはサハラ砂漠の黄金貿易を支えた都市でもありました。
ここは金の抽出と精錬が盛んで14〜17世紀が黄金期でした。しかし、19世紀には既に荒廃しており、今も遺跡は未発掘の箇所が多く、さらなる発見が期待されています。
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ブルキナファソの古代製鉄遺跡群
ブルキナファソのさまざまな州では、かつて製鉄生産が行われていて、サヘル地帯(サハラ砂漠南部に広がる半乾燥地域)における植民地化以前の社会に与えた影響を証明する合計で5つの構成資産が残ります。
各遺跡には、11〜20世紀に築かれた直立型の自然通風炉や溶解炉、鉱山、住居の跡などが見られます。現在この地では産業は行われていないものの、村の鍛冶屋は道具を供給するという役割があり、彼らは村の儀式に参加するという伝統が今でも残るというのが特徴。
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ティエベレ王宮
ブルキナファソ南部からガーナ北部に渡って暮らしているカッセーナ族は、グルンセ族の一派であると考えられていて、15世紀からこの地方で暮らすようになったとされています。彼らの首長制度は16世紀から誕生し、そして、現在のティエベレが中心地となり、王族や貴族が暮らすようになりました。
ここには外壁にカラフルで独特の壁画が施された王宮があり、先祖から続く居住地。これらは女性がデザインしたもので、カッセーナ族の伝統が今でも色濃く残されているという点で貴重です。
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世界遺産マニアの結論と感想
ブルキナファソの世界遺産は、単体としては3件ではありますが、構成資産も含めると合計で4箇所も登録されています。金の産出国としても有名ですが、かつての繁栄が見られる都市遺跡や西アフリカ最大のゾウの生息地まで幅広いジャンルの遺産があるのが魅力です!ぜひディープに楽しんでくださいね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。