コスタリカは中米の中でも「中米の楽園」と呼ばれ、軍隊を持たずに経済も安定しているという国としても有名。領土は狭いものの、豊かな自然が広がっていて、貴重な動物が多く暮らしています。そんなコスタリカには世界遺産がいくつあるでしょうか?
ここでは、コスタリカの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
タラマンカ山脈=ラ・アミスター保護区群とラ・アミスター国立公園(パナマと共同)
コスタリカとパナマの国境沿いに広がるタラマンカ山脈。ここは標高3820mの氷河で覆われたチリポ山を中心に標高3000mを越える山々が並び、中央アメリカでも最も標高が高い場所で、非火山性の山脈でもあります。
1983年にはラ・アミスター(タラマンカ)国立公園を含めたコスタリカ側のラ・アミスター保護区群が登録され、1990年にパナマ側の公園も登録されました。
詳細はこちら↓
ココス島国立公園
ココス島は、コスタリカ本土から約550kmも離れた絶海の孤島。面積は46.6平方kmで、年間降水量は7000mmもあり、熱帯雨林でほとんど埋め尽くされている島です。
島の周囲は多様な海洋生物が生息していることで有名。マグロのような大型回遊魚や、ハンマー・ヘッド・シャーク(アカシュモクザメ)などを代表する軟骨魚類の宝庫で、世界中のダイバーの憧れの地でもあります。
詳細はこちら↓
グアナカステ保全地域
ニカラグアの国境近くにあるグアナカステ保護区は合計で1470平方kmもの広大な敷地が登録されていて、ここはコスタリカの国土の2.5%を占めています。
ここにはカリブ海側は雲霧林、太平洋側は熱帯乾燥林という自然豊かな環境で、絶滅危惧種や希少種など、膨大な数の動植物が生息するエリア。絶滅危惧種のベアードバクやマングローブエメラルドハチドリ、ノドジロオマキザルをはじめ、クロコダイルやジャガーなど生息しています。
詳細はこちら↓
ディキスの石球のある先コロンブス期首長制集落群
コスタリカ南部のディキス地方には、フィンカ6、バタンバル、エル・シレンシオ、グリハルバ-2といった4つの考古学遺跡があります。これらは先コロンブス期(500〜1500年)に含まれる遺跡で、人工の土塁や埋葬地などが見られ、この地に階層的な社会を持つ文明が存在していたと考えられるもの。
そして、地中には完璧な形の石球が埋められていて、これはどのように作られ、どんな役割があったのか…今でも謎のままです。
詳細はこちら↓
世界遺産マニアの結論と感想
コスタリカは文化遺産が3件、自然遺産が1件と合計で4件登録。特に国内には熱帯雨林を含むエリアが多く登録されているため、絶滅危惧種を含む貴重な動物が見られるのが魅力。さらに、不思議な石球が残る古代遺跡もあったりと…奥深く楽しめるのがコスタリカの世界遺産です。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。