アメリカの世界遺産「メサ・ヴェルデ国立公園」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(3)
登録年1978年

コロラド州南西部、標高2600m以上の高原には、断崖の下に鳥の巣のように造られた岩窟住居が残っています。これは6〜12世紀にプエブロ族の先祖とされるアナサジ族によって建造されたもの。なんと100以上の部屋があった住居群もあり、そこには200人以上が暮らしていたとされています。

ここでは、メサ・ヴェルデ国立公園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、メサ・ヴェルデ国立公園について詳しくなること間違なし!

目次

メサ・ヴェルデ国立公園とは?

画像素材:shutterstock

メサ・ヴェルデとは、スペイン語で「緑の大地」という意味で、標高2600メートル以上の位置にある緑豊かな高原のこと。ここはプエブロ族というネイティブ・アメリカンが住む場所で、この断崖をくり抜いて形成された岩窟住居は彼らの先祖であるアナサジ族によって造られました。岩窟住居は6〜12世紀かけて造られ、非常に保存状態がよく、当時ここに住んだ人々の暮らしが現在でもイメージできるほど。

崖には、日干しレンガで造られた住居が合計で約600あり、それぞれの集合体が貯蔵室や大部屋などで構成され、まるでマンションのよう。このような住宅の集合体が集まる遺跡は敷地内にいくつかあり、クリフ・パレスやバルコニー・ハウス、スクウェア・タワー・ハウスなど、外観にちなんで名前を付けられています。

他にも貯水池などの農業関連施設から、工芸品などを作っていた作業小屋まであり、宗教施設や岩絵なども存在。プエブロ族は現在も集合住宅に住むことから、その関連性も評価されています。

クリフパレス

画像素材:shutterstock

遺跡内でも最大の住居跡。4階建てになっており、まるで高層マンションのような造り。220の住居とキヴァと呼ばれる円形の礼拝所が並んでおり、要塞のような外観が特徴的。

メサ・ヴェルデ国立公園はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

メサ・ヴェルデ国立公園が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
メサ・ヴェルデに残る遺跡は、アメリカ南西部に住むプエブロ族は現在も集合住宅に住むことから、過去と現在の生活様式を繋がるということを示しているという点。

世界遺産マニアの結論と感想

崖の下に住居がいくつも残っていて、かなりロマンを感じる遺跡ではありますが、実際に評価されているのは、現地に住むプエブロ族の過去と現在を繋ぐものであるということ。現在も日干しレンガを積み重ねた集合住宅に住むプエブロ族のルーツがここにある…ということですね。

ちなみに、お隣のニューメキシコ州には、現在のプエブロ族が住む集合住宅が残っており、これも世界遺産。プエブロ族は家族が増えると、部屋を増築する習慣があるため、どんどんと家が広がっていくんだとか。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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