ベトナム中部の最大都市のダナンは、経済都市であると同時に郊外にはリゾートホテルが広がる注目のエリア。市内にはドラゴン橋(ロン橋)や郊外にはバナヒルズといったテーマパークがあるものの…世界遺産はあるでしょうか?
ここでは、ダナンの世界遺産はあるのか?世界遺産マニアが分かりやすく解説していきましょう。
ダナンに世界遺産は存在しない?
ダナンはベトナム中部の大都市で、かつてはチャンパ王国(192〜1832年)の首都であったというほどに歴史が深い町でもあります。ベトナムの首都となったことはないですが、現在はホテルの建設ラッシュで、干拓地にニュータウンが建設されているほどにベトナムでも発展が著しい都市。
歴史があるものの、町には歴史的な見どころは少ないですが、ドラゴン橋(ロン橋)やバナヒルズといったSNS映えの見どころがいっぱい!しかし、観光客には人気のあるスポットはいくつかありますが、市内には世界遺産はありません。
ダナンには世界遺産がないけど、近くには世界遺産がたくさん!
ダナン市内には世界遺産がありませんが、あくまでも市内にないというだけであって、南のクアントナム省には、カラフルな町並みが続く運河の町「ホイアンの古い町並み」、チャンパ王国の聖なる都市であった「ミーソン聖域」があります。
そして、北にはトゥアティエン=フエ省の省都であるフエがあり、これは「フエの建造物群」として世界遺産に登録されています。19世紀から20世紀にかけて発展した阮朝の首都であった場所。これらの世界遺産は日帰りで訪れるというのが嬉しいところ。
ホイアンの古い町並み/クアントナム省
ホイアンはトゥボン川の河口近くにある港町。ここでは15世紀から19世紀にかけて、ホイアンは東南アジアや東アジアの国々、そして世界各国と広く貿易を行っていました。
ここは19世紀に衰退したために17〜18世紀の伝統的な町並みが現在まで残っていて、今はベトナムのレトロな雰囲気を残す町となり、観光スポットとして盛り上がっています。
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ミーソン聖域/クアントナム省
トゥポン川沿いの盆地に築かれたエリアで、ダナンから南へ約40kmの位置にあります。ここはかつてのチャンパ王国の聖域として使用されていたもの。中国や中東などの交易で繁栄し、国民はヒンドゥー教やイスラム教などを受け入れてきました。ミーソンはヒンドゥー教の寺院が並びます。
建造物はヒンドゥー教を受け入れた時期に築かれたもので、4〜13世紀にシヴァやヴィシュヌなどを崇拝する祠堂が今でも点在。
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フエの建造物群/トゥアティエン=フエ省
フエは、ベトナム中部トゥアティエン=フエ省の省都。町の起源ははっきりとはしませんが、15世紀まで現在のベトナム北部の大越と南部のチャンパの国境に位置する小さな町でした。やがてベトナム全土を統一して阮朝が成立すると、1802年から1945年まで阮朝(グエン朝)の首都となり、ベトナム最後の統一王朝に。
ここは阮朝の政治、文化、宗教の中心地でもありました。登録されているのは、城壁内にある建物がメインで王宮はもちろん、城壁外にある皇帝の陵墓なども登録。
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世界遺産マニアの結論と感想
残念ながらダナン市内には世界遺産がありません。しかし、周囲に3つも世界遺産があり、どれも日帰りでも行けるので、世界遺産巡りの拠点としては理想的な位置にあるので、世界遺産を求める人にもおすすめの旅行先でもあります!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。