グリーンランドの世界遺産の数はいくつある?それぞれを一覧にして世界遺産マニアが解説

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グリーンランドは、北米大陸の北側に位置する世界最大の島で、面積の80%以上が氷に覆われています。現在はデンマーク領となっていて「緑の島」という意味は、もともとはヨーロッパから移民を集めるために名付けられた名称。実際はイヌイットが古くから住む厳しい土地で、大自然だけでなく、彼らの文化を残す遺産も残っているのですが、世界遺産はいくつあるでしょうか?

ここでは、グリーンランドの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。

目次

イルリサット・アイスフィヨルド

イルリサット・アイスフィヨルド
画像素材:shutterstock

グリーンランドの西部に位置するイルリサットは、北極圏にあるにもかかわらず、島内でも3番目に大きな町。周囲にあるフィヨルドは約4000平方kmも広がる巨大なエリア。

ここには南極大陸を除くと世界最大の氷河であるグリーンランドの氷河の中でも約10%を占める「セルメク・クジャレク氷河(ヤコブスハブン氷河)」があることで知られます。この地から分離する氷は毎年40立方kmにもなり、気候変動の研究において非常に役立ってきました。

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グリーンランドのグヤダー:氷冠縁辺部における古代スカンジナビア人とイヌイットの農業景観

グリーンランドのグヤダー:氷冠縁辺部における古代スカンジナビア人とイヌイットの農業景観
画像素材:shutterstock

クジャターとは、グリーンランド南部に位置する「東入植地」を意味するもので、この地では亜寒帯における農業景観が広がっています。ここは農業や放牧、海洋哺乳類の狩猟などを含めた文化的景観が見られ、北極圏の農業の導入とヨーロッパを越えてノース人(北欧に住んでいた古代スカンディナヴィア半島の人々)が入植地を拡大していったことを示すもの。

世界遺産としては、5つの構成資産が登録され、農場や牧草地、かつてのノース人が利用していた教会や大聖堂などの考古学遺跡が含まれます。

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デンマークの世界遺産「グリーンランドのグヤダー:氷冠縁辺部における古代スカンジナビア人とイヌイッ... グヤダーとは、グリーンランド南部に位置する「東入植地」を意味するもので、ここは亜寒帯における農業景観が広がっています。遺跡は10世紀にアイスランドから移住したノース人と、18世紀から続くイヌイットの狩猟・農耕民の文化が分かるもの。ここでは2つの民族による文化が合わさった、農業や放牧、海洋哺乳類の狩猟などを含めた文化的景観が見られ、これは北極圏にもたらされた農業の導入とノース人の入植地の拡大を示しています。 ここでグリーンランドのグヤダー:氷冠縁辺部における古代スカンジナビア人とイヌイットの農業景観がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、グヤダーについて詳しくなること間違なし!

アーシヴィスイト=ニピサット、氷と海の間のイヌイットの狩場

アーシヴィスイト=ニピサット、氷と海の間のイヌイットの狩場
画像素材:Algkalv(Wikimedeia Commmons)

グリーンランドの西海岸はフィヨルドが続き、陸の先へ進むと氷床へと至る厳しい土地。アーシヴィスイトからニピサットにいたる7つものエリアは、4200年にわたる人類の足跡が残ります。

ここは狩猟や移動、気候、航海、医学に関する無形・有形の文化遺産が残るという文化的景観が見られ、この地にかつて住んでいたバレオ・イヌイットと現在のイヌイットの文化を伝える遺跡や冬に暮らす家、カリブー(トナカイ)の狩猟の跡が点在。

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世界遺産マニアの結論と感想

グリーンランドの世界遺産としては3件のみ。一年のほとんどを氷で覆い尽くされているこの地で人々は暮らしてきたことから、その文化や暮らしの知恵を示す景観などが世界遺産として登録されています。とはいえ、南極を除く世界最大の氷河の一部であるセルメク・クジャレク氷河など、圧倒的な自然遺産はグリーンランドならでは!ぜひディープに楽しんでくださいね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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