イランの絶景が楽しめる世界遺産はここ!それぞれを一覧にして世界遺産マニアが解説

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イランの絶景というと、人気観光地・エスファハーンやペルセポリスのイメージがありますね。イランの遺産は美しくはあるのですが、その中でも「絶景」が満喫できる遺産はどんなものでしょうか?

ここでは、絶景が楽しめるイランの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。

目次

エスファハーンのイマーム広場

エスファハーンのイマーム広場
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エスファハーンはイラン中部にあるエスファハーン州の州都。イラン高原は乾燥地帯で、エスファハーンは街の中心を流れるザーヤンデ川の水を利用したオアシス都市です。

ここには「世界の半分」と呼ばれるほどに美しいイマーム広場があります。広場のほとんどの建築物は17世紀にサファヴィー朝のシャー(王)であるアッバース1世に建造されたもの。大きな広場には縁を沿うように美しいモスク、宮殿、回廊が作られ、当時ここを支配していてサファヴィー朝の美的センスや技術力の高さを示しています。

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ペルセポリス

ペルセポリス
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ペルセポリスは、イラン南部のファールス州の高原に位置する広大な遺跡。ここは紀元前518年にアケメネス朝ペルシャの王・ダレイオス1世によって築かれた宗教都市でした。

広大な領土を持ったアケメネス朝が築いた都市だけあって、敷地には豪華な宮殿が建設されました。現在はほとんどが崩壊してしまいましたが、壮麗なレリーフや門、宮殿跡などからは当時の様子がイメージできるほど。

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チョガ・ザンビール

チョガ・ザンビール
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イラクとの国境にも近いフーゼスターン州に位置するチョガ・ザンビールは、エラム王国(現在のイラン南西部に紀元前33世紀頃から紀元前6世紀頃に存在していた古代国家)の首都スーサの近くにあった宗教都市。

都市は聖地であった場所に紀元前1250年頃建造され、かつてはインシュナク神に捧げるための聖塔・ジッグラトが存在していました。ジッグラトは崩壊していますが、現在でも24.75mもの高さがあります。

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バムとその文化的景観

バムとその文化的景観
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イラン南東部にあるケルマーン州。イラン高原の南部に位置する高原都市であるバムは、山々に囲まれた谷に築かれた都市。カナートという地下水路を使用した水が流れ込む地であるため、周囲は豊かな土壌でもありました。

ここは7世紀から11世紀にかけて交易ルートの中継地となり、絹と綿の衣類の生産で繁栄。街の北東部にあるアルゲ・バム(バム城塞)は9世紀に建造され、周囲の中世の要塞建築の中でも代表的なものでもあります。

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ルート砂漠

ルート砂漠
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イラン南東部に広がる広大な砂漠で、長さ480km、幅320kmという広さを誇ります。「ルート」とは、ペルシャ語で「水がなく、草木が生えない土地」という意味。

ここは世界で最も暑い場所の一つとして知られ、6〜10月頃に風で堆積物が持ち込まれ、風食によってヤルダンという独特の地形を生み出しています。砂丘も含めて、砂漠の風景が変化する様子も見られるというのも特徴。

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エラム庭園

エラム庭園
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ファールス州の州都シーラーズ中心部に残る庭園。「楽園の庭」という意味があり、12世紀のセルジューク朝時代に建造されたものが起源。14世紀の有名な詩人・ハーフェズもこの庭園の美しさについて触れています。

ここは18世紀のザンド朝時代に豪族の住居となると、19世紀のガージャール朝時代は王族も利用するようになり、豪華絢爛な庭園に。現在はシーラーズ大学が管理していて庭園全体が博物館となっています。

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シューシュタルの歴史的水利施設

シューシュタルの歴史的水利施設
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シューシュタルは、イラン南西部に位置するフーゼスターン州の都市で、イラン最長のカルン川沿いに紀元前5世紀に設立。この街は、周囲にあるアケメネス朝時代の首都の一つ・スーサにも関連していて、3世紀のササン朝時代になると、灌漑や水の供給、水の貯蓄を目的とした水利システムが作られました。

当時の水利システムは今も残り、そのうちのガルガー運河は現在も利用されていて、都市の周囲の農地や果樹園に水を届け続けています。

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フーラーマーン/ウラマナトの文化的景観

フーラーマーン/ウラマナトの文化的景観
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フーラーマーン/ウラマナトは、イラン西部を南北に貫くザグロス山脈沿いにある、クルディスタン州とケルマーンシャー州をまたがるエリアを指します。紀元前3000年頃からこの地域に住んでいたクルド系の農牧民・ハワラミ族が暮らしている地。

ここは何千年にも渡って、段々状の傾斜地に家や農地など、さまざまな施設が並ぶ独特の景観が残っています。

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世界遺産マニアの結論と感想

イランの世界遺産はどれも貴重な遺産ばかりですが、その中でも世界でも滅多に見られない絶景をピックアップ。しかし、これはほんの一部…。まだまだ絶景は続くので、ぜひ自分のお気に入りの遺産を探してみてくださいね!

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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