イランの世界遺産「チョガ・ザンビール」とは?ジッグラトを含めて世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(3),(4)
登録年1979年

イラン南西部の荒野に位置するチョガ・ザンビールの遺跡があります。ここはエラム王国時代の聖地であった場所に紀元前1250年頃建造され、かつてはインシュナク神に捧げるための聖塔・ジッグラトが存在していました。現在は崩壊していますが、24.75mもの高さがあります。

ここではチョガ・ザンビールがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、チョガ・ザンビールについて詳しくなること間違いなし!

目次

チョガ・ザンビールとは?ジッグラトはどんな意味を持つ?

ジッグラト/チョガ・ザンビール
画像素材:shutterstock

イラクとの国境にも近いフーゼスターン州に位置するチョガ・ザンビールは、エラム王国(現在のイラン南西部に紀元前33世紀頃から紀元前6世紀頃に存在していた古代国家)の首都スーサの近くにあった宗教都市で、ウンタシュ・ナプリシャ王によって紀元前1250年頃に設立されました。チョガ・ザンビールとは「大きな籠のような山」という意味があります。

ここにはエラムの主神・インシュシナクに捧げられた聖塔ジッグラトがあり、5層にもなるレンガ造りの階段ピラミッドのような構造となっています。現在の高さ24.75mほどしかないものの、当時の高さは約53mもあったとされ、これはメソポタミア地方以外では最大級のジッグラトでした。ジッグラトは二重の壁で保護されていて、レンガなどにはエラム語やアッカド語で神々の名前を示す楔形文字が刻まれていました。その周囲は約4kmもの外壁が続き、王宮や葬祭のための施設、王の墳墓の跡が点在。

しかし、ここは完成することはなかったようで、紀元前640年にアッシリア(現在のイラン北部に存在していた帝国)のアッシュール・バニパルによって破壊された後は放棄され、1951〜1962年の調査によって全貌が明らかになりました。

チョガ・ザンビールはどんな理由で世界遺産に登録されているの?

ジッグラト/チョガ・ザンビール
画像素材:shutterstock

チョガ・ザンビールが評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
チョガ・ザンビールは、エラム王国中期(紀元前1400年〜1100年頃)の建築物の発展を示す証拠となっているという点。

登録基準(iv)
チョガ・ザンビールのジッグラトは、メソポタミア以外では最大なのジッグラトで、最も保存状態が良いということ。

世界遺産マニアの結論と感想

チョガ・ザンビールは数少ないエラム王国中期の遺跡で、ジッグラトとしても保存状態がかなり良好であるという点で評価されています。

ちなみに、ウンタシュ・ナプリシャ王はここを首都であったスーサに代わる都市にしようと考えていたという説もあり、ここまで豪華な都市になったと考えられています。少なくともここのジッグラトはメソポタミアのジッグラトの高さと同規模だったことを考えると、気合の入った都市であったということは確かですけどね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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