トルコの絶景というと、カッパドキアのイメージがありますね。トルコの遺産は美しくはあるのですが、その中でも「絶景」が満喫できる遺産はどんなものでしょうか?
ここでは、絶景が楽しめるトルコの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
目次
ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群
カッパドキアとは、アナトリア高原の中央、ネヴシェヒル県の一帯を指します。ここは300万年前に近隣のエルジエス山(標高3916m)が大噴火したことにより、一帯が凝灰岩や玄武岩の層となって、風雨によって一部の凝灰岩が削られると、キノコ型の岩などの奇岩地帯が形成されました。
ギョレメ渓谷に残る岩窟教会や、カイマクルとデリンクユに地下に広がる都市構造なども含めて世界遺産に登録されています。
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ヒエラポリス-パムッカレ
パムッカレは、トルコの南西部にあるデニズリ県の県都デニズリから北へ約15kmの位置にあるエリア。平原にある標高約200mの丘には、斜面から石灰を含んだ温泉水が流れており、これが堆積して段々状の棚を作り出ししました。ここはまるで綿が集まった城塞に見えることから、トルコ語で「綿の城(パムッカレ)」と呼ばれるます。
パムッカレの丘の上には紀元前2世紀に築かれたヒエラポリスがあり、ここはローマ時代、温泉をテーマとした健康センターとして栄えた場所でした。
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ネムルト・ダウ(ネムルト山)
トルコ南東部にあるネムルト山は標高が2134mもあり、周囲の山々でも最高峰。この山の山頂には、紀元前1世紀に建造された、コンマゲネ王国のアンティオコス1世(紀元前69〜34年)の霊廟があります。
山頂は、高さ約50m(かつては75m)、直径約150mの円錐形の巨大な墳墓とされる丘となっていて、これは人工的に作られたもの。東西のテラスでは、ギリシャとペルシャの神々が並ぶという、コンマゲネ王国の文化が見れられます。
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サフランボル市街
サフランボルは、アナトリア半島でも黒海沿岸に位置するカラビュック県の小さな街。もともとはサフランの交易地であったことから「サフランボル」と名付けられました。ここはオスマン帝国時代は宿場町として栄え、伝統的な家屋が今でも多く残っています。
街には17世紀に建造された伝統的家屋が多く点在し、これらは2階部分が道路に突き出るという独特の建築様式となっています。
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ブルサとジュマルクズック:オスマン帝国発祥の地
トルコ北西部のブルサ県の県都であるブルサ市は、人口が300万人を超えるトルコ第4の都市。ここはかつてトルコだけでなく、東地中海からバルカン半島まで支配したオスマン帝国の最初の首都があった場所。
ブルサ市内にはモスクや霊廟、学校などで構成されるキュリエと呼ばれる宗教施設があり、郊外には都市部の経済を支えた農村地帯ジュマルクズックも含めて登録されています。
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エフェソス(エフェス)
トルコの西部に位置するイズミル県セルチュク近郊のエフェソスは、紀元前7000年前から人々が暮らしていた地。紀元前2世紀頃にアナトリア半島が共和制ローマの領土になると、ここはアジア属州の首府として栄えました。
遺跡には、ヘレニズム建築やローマ建築などが点在していて、保存状態の良い図書館や劇場など、当時の繁栄した姿を現在に残します。周囲には、世界七不思議の一つであるアルテミス神殿跡や聖母マリアが住んでいた家とされる礼拝堂などがあり、これらも含めて登録。
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アニの考古遺跡
アニはトルコ北東部のカルス市から東に約42kmの位置にあり、現在のアルメニアとの国境でもある峡谷沿いに建造されたシルクロードの商業都市でもありました。
ここは中世にバグラトゥニ朝アルメニア(885〜1045年)の首都であった場所。現在は7〜13世紀にかけてこの地で発展した中世の建築物が多く見られる遺跡となっています。
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世界遺産マニアの結論と感想
トルコの世界遺産はどれも貴重な遺産ばかりですが、その中でも世界でも滅多に見られない絶景をピックアップ。しかし、これはほんの一部…。まだまだ絶景は続くので、ぜひ自分のお気に入りの遺産を探してみてくださいね!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。