チベットは世界最大級の高原で、ヒマラヤ山脈を含む山々に囲まれた地。ここは大自然が広がるだけでなく、高原に栄えた独特の文化が見られ、世界遺産としては自然遺産と文化遺産それぞれ1つずつ、2つの遺産が登録されています。
ここでは、チベットの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群
チベット自治区の中央部に位置するラサ市は、標高3650mに位置する高原都市。7世紀にチベット全域を統一した吐蕃の王、ソンツェン・ガンポが開いた都で、この地にポタラ宮の原型となる宮殿を築きました。
17世紀にダライ・ラマ5世がチベットを統一すると、ソンツェン・ガンポが建造した宮殿を元にポタラ宮殿を建設。ここには歴代のダライ・ラマが住むようになり、1936年に現在の姿になりました。
7世紀に設立したチベット仏教の寺院「ジョカン寺」、ダライ・ラマの夏の宮殿「ノルブリンカ」も合わせて登録されています。
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青海可可西里(フフシル)/チベット自治区と青海省
フフシルはモンゴル語で「青い峰」を意味するもので、チベット語では「ホホシリ」と呼ばれます。青海省南西部からチベット自治区の北部にまたがる広大なエリアで、フフシルはチベット高原の一部に属し、世界で最も標高の高い位置にあり、広大な高地でもあります。
ここは平均気温は0度以下で、独特の生物多様性が見られ、固有種として有名なチベットカモシカ(チルー)の移動ルートとなっています。
世界遺産マニアの結論と感想
ここでは主に「チベット自治区」として登録されている自然遺産と文化遺産をご紹介しましたが、現在では2つの世界遺産が登録。他にもチベット族の影響を受けたという世界遺産にもあるので、チベットは中国の歴史においても大きな影響力があるのです。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。