栃木県は関東の北部にある内陸県で、日光や那須など、昔ながらの避暑地があることでも有名ですね。栃木の世界遺産というと日光東照宮のイメージがありますが、県内には世界遺産はいくつあるでしょうか?
ここでは、栃木県の世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
日光の社寺
日光東照宮/日光市
江戸幕府の初代将軍・徳川家康を神格化した東照大権現を祀る神社。1617年に2代将軍の秀忠の指示によって東照社が建設。そして、3代将軍の家光によって、1634年に「寛永の大造替」と呼ばれる大改修が行われ、現在見られる壮麗な社殿へと改築されました。
ここは本殿と拝殿の間を石の間で結ぶ権現造りの完成形とされ、境内には本殿や陽明門、回廊などを含めて8つの国宝、重要文化財も34棟もあり、日光を代表する建造物です。
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日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)/日光市
創建は8世紀と古く、二荒山とは、由来がさまざまあり、日光という名の由来とされる説もありますが、古来より山岳信仰が盛んな地で、戦国時代まで多くの修験者が集まる地でもありました。17世紀に東照社が造営されると、現在ある場所に本社が再建され、社殿なども造営されていきます。
主祭神は、男体山を示す大己貴命(おおなむちのみこと)、女峯山を示す田心姫命(たごりひめのみこと)、太郎山を示す味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)。世界遺産としての登録範囲は、本社の周辺だけですが、神社の敷地としては、景勝地として有名な華厳滝やいろは坂、日光連山も含み、伊勢神宮に次ぐ面積を持っています。
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日光山輪王寺/日光市
起源は奈良時代に遡り、勝道上人によって開創されたと伝わるお寺。もともとは「四本龍寺(しほんりゅうじ)」と呼ばれ、これが現在の輪王寺の基になったとされています。そして、17世紀になると徳川家康の側近であり、天台宗の高僧・天海が住職になり、彼の霊廟である慈眼堂や三代将軍家光が祀られている大猷院(たいゆういん)が建造。
本堂である「三仏堂」は東日本最大の木造建築。ここには千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音と、3つの巨大な仏像が置かれていて、これは日本独自の神仏習合(本地垂迹説)を示すもの。敷地内は本堂を含め、17棟もの重要文化財が点在。
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世界遺産マニアの結論と感想
栃木県の世界遺産としては1件だけではありますが、構成資産として数えると3箇所も登録されています。実は「日光の社寺」として含まれているのは、日光東照宮だけでなく、日光山にある二荒山神社と輪王寺も登録されているのも特徴です。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。