登録区分 | 自然遺産 |
登録基準 | (7), (10) |
登録年 | 1981年 |
セネガルの北西部にある、セネガル川沿いのデルタ地帯は国立公園になっていて、各地から150万羽以上の渡り鳥が飛来する地。ここはモモイロペリカンを始め、365種もの鳥類が確認されていて、多くの鳥の繁殖地ともなっています。そして、絶滅危惧種のアフリカマナティーなども見られることで有名。
ここではジュッジ鳥類国立公園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ジュッジ鳥類国立公園について詳しくなること間違いなし!
ジュッジ鳥類国立公園とは?
アフリカ西部を流れるセネガル川の河口は、デルタ地帯となっていて、160平方kmの敷地が世界遺産に登録されています。ここは150万羽以上の渡り鳥が飛来する地で、湿地を保護する国際条約・ラムサール条約にも登録。ここは大きな湖だけでなく、小川や池などで構成されています。
ここは数千ものモモイロペリカンが生息していて、365種もの鳥類が見られ、多くの鳥の繁殖地ともなっています。他にもサギ科のムラサキサギやダイサギ、トキ科のアフリカヘラサギ、フラミンゴなども飛来します。鳥類以外には、クロコダイルやオオトカゲなどが茂みで生息していて、沿岸は絶滅危惧種のアフリカマナティーなども見られることで有名。
危機遺産(危機にさらされている世界遺産)
1985年にはセネガル川上流でダムが建設され、稼働してからは水位と水質が低下し、養分が減ることで、この地で暮らす動植物に影響を与えることを危惧し、1984〜1988年と2000〜2006年と2回に渡って危機遺産に登録されてしまいました。
ジュッジ鳥類国立公園はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
ジュッジ鳥類国立公園が評価されたのが、以下の点。
登録基準(vii)
ジュッジ鳥類国立公園は、湖、浅瀬、砂州などで構成される、サハラ砂漠以北を行き来する渡り鳥の保護区となっています。ここはサハラ砂漠を越える渡り鳥の中継地となっているため、巣箱の建造や灌漑システムの制御を行うことで渡り鳥の数も年々増加しているという点。
登録基準(x)
ジュッジ鳥類国立公園は、約160平方kmもの湿地帯で、365種もの鳥類が見られ、150万羽以上の鳥類が存在。生息数の多いモモイロペリカンをはじめ、サギ科のムラサキサギやダイサギ、トキ科のアフリカヘラサギ、フラミンゴなどが生息する重要な保護区で、他にもクロコダイルと絶滅危惧種のアフリカマナティーも含まれているということ。
世界遺産マニアの結論と感想
ジュッジ鳥類国立公園は、サハラ砂漠を越えて飛来する渡り鳥の中継地となってて、150万以上の渡り鳥が飛来し、ここは365種もの鳥類が生息。他にもクロコダイルやアフリカマナティーも見られるという点で評価されています。
ちなみに、モモイロペリカンの餌は魚や甲殻類ではありますが、南アフリカのモモイロペリカンはカツオドリの雛を食べた…という報告もあり、我々が思う以上に謎の行動を起こすことがあるようです。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。