地中海東部に浮かぶキプロス島は、美と愛の女神アフロディーナが誕生した島として知られます。南北で別の国家が存在することで知られますが、おもに島の南部に広がるのがキプロス共和国で、世界遺産があるのはこちらのみ。キプロス共和国の領地には新石器時代の遺跡からギリシャ遺跡まで、さまざまな遺産がありますが、世界遺産はいくつあるでしょうか?
ここでは、キプロスの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
パフォスの考古学遺跡
キプロス島南西部に位置するパフォスは、新石器時代から人が住んでいて、美と愛の女神アフロディーナの生誕の地でもあります。
紀元前3世紀になるとパフィスは海岸沿いにある現在のカト・パフォスに遷都して、そこがネオ・パフォスと呼ばれるように。神殿があった元々のパフォスは、パラエ・パフォスと呼ばれるようになりました。プトレマイオス朝(紀元前305〜30年)期はキプロスの首都となるほどに繁栄しましたが、東ローマ帝国時代から1974年までは小さな都市に衰退。現在は当時の遺構が残っています。
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トロードス地方の壁画聖堂群
キプロス島のトロードス山脈の南方に点在する、ビザンツ帝国時代からキプロス王国(1192〜1489年)時代に築かれた9つの聖堂と1つの修道院が世界遺産に登録。
これらは石造りの土台の上に木造の聖堂が築かれ、内部には美しいフレスコ画が壁一面に広がっていて、キプロス島のビザンツ美術の発展が見られるもの。
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ヒロキティア
キプロス島の南海岸から約6kmに位置するヒロキティアは、マロニ川渓谷の丘の傾斜地にあり、ここは紀元前7000年〜紀元前4000年ころの新石器時代の集落遺跡です。
集落は、石を並べて円形の基礎を作り、日干しレンガや石を積んで形成された円筒形の建造物が並びます。ここではアジアから新石器文明が伝えられ、この地を通じて地中海全体に文明が広がっていったという過程が見られるもの。
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世界遺産マニアの結論と感想
キプロスの世界遺産としては、文化遺産の3箇所が登録されています。実はキプロスは新石器時代から人類が暮らす場所で、古代文明の跡が見られるだけでなく、ビザンツ帝国時代のキリスト教の聖堂も残り、幅広いジャンルの遺産があるのが魅力!ぜひディープに楽しんでくださいね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。