登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (3) |
登録年 | 2014年 |
コスタリカ南部にあるディキスデルタには、500〜1500年まで繁栄した先コロンブス期の4つの遺跡が世界遺産が登録。ここは独特の社会、経済、政治システムが見られ、階層的な首長社会の文明があったとされ、土塁や埋葬地などが発掘されています。そして、地中には完璧な形の石球が埋められていて、これはどのように作られ、どんな役割があったのか…今でも謎のままです。
ここではディキスの石球のある先コロンブス期首長制集落群がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、先コロンブス期首長制集落群について詳しくなること間違いなし!
ディキスの石球のある先コロンブス期首長制集落群とは?
コスタリカ南部のディキス地方には、フィンカ6、バタンバル、エル・シレンシオ、グリハルバ-2といった4つの考古学遺跡があります。これらは先コロンブス期(500〜1500年)に含まれる遺跡で、人工の土塁や埋葬地などが見られ、この地に階層的な社会を持つ文明が存在していたと考えられるもの。
これらの遺跡では、0.7〜2.57mの完璧な球体の石球が発見されたことで有名。石球は、1930年代にこのエリアを開墾する際に発見され、何世紀も埋まっていたことから保存状態は良好でした。しかし、この石球の製造方法や目的は不明で、地元でもこのような石球にまつわる伝承などは残っていません。ただ確実にいえるのは、かつてここにあった文明は完璧な石球を作ることができる技術があったということだけ。
ディキスの石球のある先コロンブス期首長制集落群はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
先コロンブス期首長制集落群が評価されたのが、以下の点。
登録基準(iii)
先コロンブス期首長制集落群は、かつてここを治めていた首長によって階級社会が存在していたという証拠であり、ディキスの石球が当時の伝統工芸や芸術などを示すものであるということ。
世界遺産マニアの結論と感想
ディキスの石球は存在自体が不思議なものでありますが、これらを含めた遺跡は、かつてこの地に首長を中心とした階級社会があったことを示し、かなり高い技術が見られるという点で評価されています。
ディキスの石球は、あまりにも完璧過ぎることからオーパーツとして「宇宙人のものである」とか「かつてこの地に科学の発達した高度な文明があった」とか、オカルト的な人気があったりしますが、当時の技術でも作ろうとすれば作れるものであるという説も出てきていて、ロマンがない結論になってしまいました…。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。