登録区分 | 自然遺産 |
登録基準 | (7), (8), (9), (10) |
登録年 | 1994年 |
アウヤンテプイ(テーブルマウンテン)は「カナイマ国立公園」の構成資産の一つ。ギアナ高地の中でも最大規模のテーブルマウンテンで、世界最大の落差を持つ、エンジェルフォール(アンヘルの滝)があることでも知られます。ところで、アウヤンテプイはなぜ世界遺産なのでしょうか?
ここではアウヤンテプイがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、アウヤンテプイについて詳しくなること間違いなし!
アウヤンテプイ(テーブルマウンテン)とは?
南米大陸の北部にある「ギアナ高地」は、標高2000mを越えるテーブルマウンテンで知られる、6ヵ国にまたがる広大なエリア。その中でもベネズエラ南東部にある「カナイマ国立公園」は、テーブルマウンテンが100以上も見られ、、先住民ペモン族から「テプイ(神の家)」と崇拝されていました。
アヤテプイは、公園内にあるテーブルマウンテンの中でも、最大のもの。標高2535mで「悪霊のテプイ」を意味します。山の周囲は約650kmもあり、なんと東京23区を上回る広さ。さらにここには世界最大の落差を誇る滝、エンジェルフォールがあることでも知られます。
アウヤンテプイ(テーブルマウンテン)はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
アウヤンテプイが評価されたのが、以下の点。
登録基準(vii)
エンジェルフォールやテーブルマウンテンなど、ひときわ美しい自然が見られるという点。
登録基準(vii)
テーブルマウンテンからは約20億万年前の地層などが見られ、これは地球の歴史の主要な段階を示しているということ。
登録基準(ix)
テーブルマウンテンの頂上は、周囲から隔離されているため、独特の生態系を持つという点。
登録基準(x)
オオアルマジロ、オオカワウソ、身体中に突起物があるカエル・オリオフリネラなど、絶滅の恐れがある生物が生息するということ。
世界遺産マニアの結論と感想
アウヤンテプイは、人里離れたエリアにあるだけに断層からは地球の歴史が見られ、美しい自然が残されているという点で評価されています。
ちなみに、ギアナ高地というと、世界でも珍しい食中植物「ヘリアンフォラ」が生息していることでも有名。捕虫葉の構造はロウトのようであり、ウツボカズラと違って大地に立つように生息しているのが特徴です。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。