登録区分 | 文化遺産 |
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登録基準 | (2), (4) |
登録年 | 2008年 |
ベルニナ線は「レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観」の構成資産の一つ。スイス南東部とイタリア北部を結ぶ路線で、最高地点は2253mと世界でも屈指の景勝路線でもあります。ところで、ベルニナ線はなぜ世界遺産なのでしょうか?
ここではベルニナ線がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ベルニナ線について詳しくなること間違なし!
ベルニナ線とは?
スイスのグラウビュンデン州のリゾート地であるサンモリッツからイタリアのロンバルディア州のティラーノまでを結ぶ路線で、全長61km。すべての路線が同時に開通したわけではなく、1908年から段階的に完成していき、全線開業は1910年。しかし、第二次世界大戦の影響で経営難となり、1944年にレーティシュ鉄道に買収されました。
路線には13箇所のトンネルと52もの橋梁が点在。最高地点はベルリナ峠の標高2253mと、(登山鉄道を除く、粘着式鉄道として)アルプスの最高地点を走る鉄道です。沿線は氷河湖やぐるっと一周するループ橋「ブルージオ橋」、森林限界を越えたエリアでは氷河が見られたりと絶景が眺められることで有名な路線。
ベルニナ線はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
ベルニナ線が評価されたのが、以下の点。
登録基準(ii)
アルブラ線・ベルニナ線は、建築技術や土木工学、登山鉄道の開発など、人類の文化交流によって建造されたことを証明しているということ。
登録基準(iv)
レーティッシュ鉄道の開発によって、多くの人々が手軽にアルプス越えができるようになり、これは20世紀初頭の高地での鉄道路線の発展において重要であったという点。
世界遺産マニアの結論と感想
ベルニナ線は、建築技術や土木工学の発展によって、スイスとイタリアを鉄道で結ぶこととなり、20世紀の高山鉄道路線の開発において革新的なものであったという点で評価されています。
ちなみに、最高地点である標高2253mにある駅はオスピツィオ・ベルニナ駅。これはスイスでも8番目に高い位置にあるものの、スイスで最も高い位置にあるのは、ユングフラウ鉄道の終着駅であるユングフラウヨッホ駅であり、なんと標高3454mと富士山よりも高い位置にある駅なのです。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。