オーストラリアの世界遺産「ブルー・マウンテンズ国立公園」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(9),(10)
登録年2000年

ブルー・マウンテンズ国立公園は「グレーター・ブルー・マウンテンズ地域」の構成遺産の一つ。東海岸の大都市シドニーの郊外にあり、ユーカリの森が広がるエリアで青く輝く見られることから「ブルー・マウンテン」と呼ばれるようになりました。ところで、ブルー・マウンテンズ国立公園はなぜ世界遺産なのでしょうか?

ここではブルー・マウンテンズ国立公園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ブルー・マウンテンズ国立公園について詳しくなること間違なし!

目次

ブルー・マウンテンズ国立公園とは?

画像素材:AdobeStock

オーストラリア南東部のニューサウスウェールズ州内にある国立公園。シドニーから西へ約81kmの位置にあり、2679.59平方kmにも及ぶ広大な公園です。マウンテンズと名付けられているものの、ここは標高200mから標高1100mの高原地帯であり、主要河川が4本も流れていて、ユーカリの森が太陽を浴びると青く輝くように見えることから「ブルー・マウンテン」と呼ばれるにようになりました。

ブルー・マウンテンズは、3億年前の堆積岩の地殻変動によって形成され、山頂部で玄武岩が露呈された山々が見られるのが特徴。園内にある3つの奇岩が並ぶというポイントは「スリー・シスターズ」と呼ばれ、これは魔法により3姉妹が岩に変えられたというアボリジニの伝説によるもの。

ブルー・マウンテンズ国立公園はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:AdobeStock

ブルー・マウンテンズ国立公園が評価されたのが、以下の点。

登録基準(ix)
グレーター・ブルー・マウンテンズ地域では、ウォレミマツなどゴンドワナ大陸時代の原始種などが見られ、植物の進化が見られます。そして、ユーカリの種類も豊富で、その進化過程も分かるということ。

登録基準(x)
植物はオーストラリア大陸の中でも多く見られるエリアで、ウォレミマツなどの原始種を含む、114の固有種が見られます。そして、動物もオーストラリアの鳥類の約3分の1が生息し、カモノハシなど貴重な動物が多く見られるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

ブルー・マウンテンズ国立公園は、手つかずの自然が広がっていて、ユーカリの種類も多く、その進化過程が見られるという貴重な森であるという点で評価されています。

ちなみに、スリー・シスターズを眺められるスポットは「エコー・ポイント展望台」。その裏側には「ブルー・マウンテンズ」の街が広がっていて、ホテルやレストランが並ぶ観光エリア。写真だけ見ると、奥地にありそうですが…現地を訪れるとちょっと不思議な感じ。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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