カナダの世界遺産「フェアモント・ル・シャトー・フロンテナック」とは?タワーオブテラーの元ネタ?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(4),(6)
登録年1985年

フェアモント・ル・シャトー・フロンテナックは「ケベック旧市街の歴史地区」の構成資産の一つ。5つの棟で構成された城のようなホテルで、ケベック・シティーのシンボルでもあります。ところで、シャトー・フロンテナックはなぜ世界遺産なのでしょうか?

ここではシャトー・フロンテナックがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、シャトー・フロンテナックについて詳しくなること間違なし!

目次

フェアモント・ル・シャトー・フロンテナックとは?

フェアモント・ル・シャトー・フロンテナック
画像素材:shutterstock

アッパー・タウンにある高級ホテルで、ケベック・シティーのシンボル的存在です。現在はフェアモント・ホテルズ・アンド・リゾーツによって運営されているため、正式名称は「フェアモント・ル・シャトー・フロンテナック」。カナダ太平洋鉄道によって1893年に開業した、合計で600もの部屋を持つシャトースタイルのホテルとなっています。ホテル名のフロンテックとは、かつてこの地を収めていたヌーベルフランス総督であったフロンテナック伯爵が由来。

フレンチ・ロマネスク風の装飾が施されていて、レンガ造りの外観が特徴。もともとは低層階だけで構成されていたのですが、後に高層棟をそれを囲むように5つの棟で構成される大型ホテルとなりました。

フェアモント・ル・シャトー・フロンテナックはどんな理由で世界遺産に登録されているの?

フェアモント・ル・シャトー・フロンテナック
画像素材:shutterstock

シャトー・フロンテナックが評価されたのが、以下の点。

登録基準(iv)
歴史地区は、植民地時代の城塞都市として保存状態がよく、北米で当時の城塞が残っているのはケベックだけであるという点。

登録基準(vi)
ケベックの歴史地区は、ヌーベルフランスの首都として、ヨーロッパ国家による入植の段階を示しているということ。

世界遺産マニアの結論と感想

シャトー・フロンテックは、植民地時代の要塞都市の中にあり、ヨーロッパ風の建造物であることから、入植地の雰囲気がよく分かるという点で評価されています。

ちなみに、インターネットには、東京ディスニーシーにある「タワー・オブ・テラー」のモデルだという噂もありますが、これた単なる噂。確かに一部似ている箇所もありますが…アトラクションの設定として、タワー・オブ・テラーへと変貌してしまった「ホテルハイタワー」はニューヨーク市にあるとされています。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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