和歌山県の世界遺産「熊野那智大社」と「那智大滝」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2), (3), (4), (6)
登録年2004年

熊野那智大社と那智大滝は「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一つ。ここは落差133mの那智大滝があり、古くから信仰され、修験者たちの修行の場でもありましたが、熊野那智大社はなぜ世界遺産なのでしょうか?意外と知ってそうで知らない!

ここでは熊野那智大社と那智大滝がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば詳しくなること間違いなし!

目次

熊野那智大社と那智大滝とは?

熊野那智大社
画像素材:shutterstock

和歌山県東牟婁郡那智勝浦街にある神社で、熊野夫須美大神(くまのふすみおおかみ)を主祭神しています。創建時期は不明ですが、本宮と速玉神社と違い、那智の滝を古くから信仰していた地。中世から近世にかけて、隣接する青岸渡寺(せいがんとじ)と一体化し、「那智権現」と呼ばれ、修験者たちが修行する場でもありました。明治時代になると「新仏分離令」で青岸渡寺が寺院として独立し、大正時代に「熊野那智神社」となったために、現在は隣接するエリア内に神社と寺院が混在するもの。

神社の北側に残る那智大滝は、一般的には「那智四十八滝」の中でも最大の「一の滝」を示します。ここは落差が133mと、一段の滝としての高さは日本一。

熊野那智大社と那智大滝はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

那智大滝
画像素材:shutterstock

熊野那智大社と那智大滝が評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
紀伊山地に残る霊場と参詣道は、神道と仏教が融合が見られ、東アジアにおける宗教文化の交流と発展を示すということ。

登録基準(iii)
紀伊山地に点在する神社や寺院は、この地の慣習を含めて、1000年以上に渡る日本独自の宗教の発展を示すものであるという点。

登録基準(iv)
紀伊山地は、日本各地の寺社の建築様式に大きな影響を与え、それらの形成のルーツともなっているという点。

登録基準(vi)
紀伊山地の霊場と森林には、1200年に渡って神の宿る地として信仰が維持され、それらが景観に見られるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

熊野速玉大社は、熊野三山の一つとして、古くから熊野権現を祀っていて、修験者など日本独自の信仰が見られ、それが風景とも溶け込んでいるという点で評価されています。

ちなみに、「那智(なち)」とは、熊野ではもともと「山の入口」を意味していて、那智の大滝のように急激に激しい自然が現れることから、大自然の入口!といったイメージがあったのかもしれませんね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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