イランの世界遺産「イラン縦貫鉄道」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準 (2), (4)
登録年2021年

イラン縦貫鉄道とは、イラン北部のカスピ海と南西部のペルシャ湾までを結ぶという約1394kmの鉄道路線。ここは標高の高い山脈や高原、森林、平野など、さまざまな地形を通る路線で、中には螺旋状のトンネルやループ橋など、外国企業によって建造されたもので、路線は今でも現役で使用されています。

ここではイラン縦貫鉄道がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、イラン縦貫鉄道について詳しくなること間違なし!

目次

イラン縦貫鉄道とは?

画像素材:shutterstock

イラン縦貫鉄道は縦断鉄道とも呼ばれ、ここはイラン北部のカスピ海にあるバンダル・トルカマンと南西部にあるペルシャ湾のバンダレ・エマーム・ホメイニーまで接続するという広大な鉄道路線です。1927年に当時の皇帝レザー・シャー・パフラヴィーによってプロジェクトがスタートし、1938年に完成。路線としては首都テヘランを経由して約1394kmもの距離があり、これはイラン政府だけではなく、ヨーロッパやアメリカの43もの建設会社が関与することで完成させることができました。

ルートは、標高5610mのダマーヴァンド山があるアルボルズ山脈を含む山脈や高原、森林、平野とさまざまな地形を通るという壮大なもので360の鉄道橋、11の螺旋トンネル、224のトンネルが建造されたという壮大なプロジェクトでした。そして、完成後、1940年には列車が運行。第二次世界戦時は、イギリスやアメリカからペルシャ湾経由で当時のソ連へと補給ルートになったことで有名な「ペルシャ回廊」の一部ともなりました。

イラン縦貫鉄道はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

イラン縦貫鉄道が評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
鉄道建設はイラン政府によって行われましたが、実際の作業はヨーロッパやアメリカなどの外国企業が関与し、当時の最先端技術が使用されていたということ。

登録基準(iv)
標高の高いアルボルズ山脈など、険しい山間に鉄道を敷く必要があったため、橋やトンネル、ループ橋など、さまざまな技術が施されていたという点。

世界遺産マニアの結論と感想

ユーラシア大陸の内陸にあるカスピ海とペルシャ湾を結ぶという壮大な鉄道路線は、イラン政府が出資したものですが、ヨーロッパやアメリカの企業が関与し、鉄道橋やトンネルなど、当時としては高度な技術が使用されていたというのが評価となっています。

しかし、かなり長い路線ではありますが、世界一距離の長い鉄道といえば、全長9297kmのシベリア鉄道。世界第2位の路線は、国をまたいでいたりと人によって解釈が異なるもの。そうなるとイラン縦貫鉄道はあまり長くはない気がしますが…どちらかというと「土木工学」のほうが評価されているので、長さはそこまで大事ではないのかもしれませんね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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