ドイツの世界遺産「アーヘン大聖堂」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(1),(2),(4),(6)
登録年1978年

フランク王国の偉大な皇帝・カール大帝が眠るのがアーヘン大聖堂。八角形の聖堂に壮麗なクーポラ(円蓋)を持つこの大聖堂は、16世紀まで神聖ローマ帝国の皇帝への戴冠式が行われた場所としても有名です。

ここでは、アーヘン大聖堂がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、アーヘン大聖堂について詳しくなること間違なし!

目次

アーヘン大聖堂とは?

画像素材:shutterstock

フランスとの県境近くにあるアーヘンは、かつて西ヨーロッパの大部分を支配したフランク王国の首都的存在になるほどにカール大帝に愛された街。この地には793〜813年にかけて礼拝堂が建設され、大帝も814年にここに埋葬されました。

礼拝堂は八角形の構造で周歩廊を持つ「集中式」と呼ばれる建築様式でドームに覆われています。そして、戴冠式が行われる部屋も設置されていて、1531年まで神聖ローマ皇帝の戴冠式をする場として使用されていました。ここで戴冠した皇帝はなんと30人!

大聖堂は時代ごとに増築が重ねられ、13世紀には主祭壇に「カールのシュライン(カール大帝の聖遺物箱)」という切妻屋根付きの棺が置かれました。ここは「ガラスの家」と呼ばれる礼拝堂となっており、壮麗なステンドグラスで囲まれています。15世紀にはゴシック様式の内陣、17世紀にはバロック様式のクーポラ(円蓋)が追加されました。

画像素材:shutterstock

アーヘン大聖堂はカール大帝の古典復興運動(カロリング・ルネッサンス)を象徴する建築物で、古典主義様式とビザンツ様式を融合していて、この集中式の教会はその後のヨーロッパの建築に大きな影響を与えています。

宝物庫にはかつてカール大帝の棺や宝石が散りばめられた十字架、カール大帝の胸像などが保管されています。ちなみに、カール大帝の遺体は「カールのシュライン」に安置。

アーヘン大聖堂はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

アーヘン大聖堂が評価されたのが、以下の点。

登録基準(i)
大聖堂は、アルプス以北にある最初のドーム型の建造物として評価が高いという点。

登録基準(ii)
カロリング・ルネサンスは宗教建築の原型の1つであり、大聖堂は古典様式とビザンツ様式の両方の建築様式が見られるということ。

登録基準(iv)
集中式の礼拝堂は、当時として優れた建築様式だったという点。

登録基準(vi)
カール大帝が埋葬された地として、1531年まで神聖ローマ皇帝はアーヘンで戴冠していたということ。

世界遺産マニアの結論と感想

大聖堂としては後に建造されるケルン大聖堂のようなゴシック建築と比べると小さいですが、なんといってもアルプス以北で初めて作られたドーム型の建造物であったというのは素晴らしいですね。そして、西ヨーロッパを支配したカール大帝らしく、ビザンツ帝国の建築様式を持ってきて、それを教会建築に取り入れたというのも評価のポイント。これが教会建築様式の一つ「集中式」の誕生となりました。

そんな偉大な皇帝にあやかってか、神聖ローマ皇帝時代は30人の皇帝がここで即位したというのもアーヘンという地の重要性を物語っています。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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