登録区分 | 自然遺産 危機遺産2010年〜 |
登録基準 | (9), (10) |
登録年 | 2007年 |
マダガスカル島東部の6つの国立公園はアツィナナナの熱帯雨林として世界遺産に登録されています。6000万年以上前に大陸から分離し、動植物は独特に進化し、ユニーク生態系を作り出しました。78種の哺乳類がこの森に生息するものの、キツネザルを含めた絶滅危惧種も72種類もいて、現在は危機遺産リストに登録されています。
ここでは、アツィナナナの雨林がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、アツィナナナの雨林について詳しくなること間違いなし!
アツィナナナの雨林とは?
世界で4番目に広い島であるマダガスカル島の東部には、アツィナナナの熱帯雨林が広がっています。ここは、アンドハヘラ国立公園、アンドリンギトラ国立公園、マロジェジ国立公園、マソアラ国立公園、ラノマファナ国立公園、ザハメン国立公園の6つにまたがる広大な世界遺産。
特に固有種の数が豊富で、1万2000種以上の固有植物が生息することで有名です。マダガスカルには、120以上の哺乳類がいるのですが、そのうちの78種類がこのエリアに住んでいます。そのうち絶滅危惧種も72種類が生息。マダガスカル島とコモロ諸島にだけ生息するキツネザルも多く見られるのも特徴です。
危機遺産
密猟と森林の不法伐採で、アツィナナナの熱帯雨は年々減少を続けており、2010年には危機遺産リストに登録されました。現在の森林面積は、マダガスカルの東部にもともと存在していた森林面積のわずか8.5%しか残っておらず、残りの生息地を保護する必要があるのです。
アツィナナナの雨林はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
アツィナナナの雨林が評価されたのが、以下の点。
登録基準(ix)
6000〜8000万年前にマダガスカル島が大陸から孤立したことにより、独自に進化したユニークな動植物が見られるという点。
登録基準(x)
アツィナナナの雨林は、固有種が非常に多く、マダガスカルに生息する120以上の哺乳類のうち78種生息していて、さらに絶滅危惧種も72種類もいるということ。
世界遺産マニアの結論と感想
マダガスカル島は6000〜8000万年前に大陸から離れたことで、生態系が独自に進化し、固有種も増えました。アツィナナナは絶滅危惧種も多く存在する貴重な森。しかし、森林伐採や密猟が続き、危機遺産となっています。
ちなみに、キツネザルは可愛らしい見た目とは裏腹に割と獰猛な動物であるというのは割と有名。特に歯は鋭く、攻撃力がなかなか高いそうで、森の中で発見したら「可愛い!」とか言う前に逃げたほうが良さげです…。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。