中国の絶景が楽しめる世界遺産はここ!自然遺産を含め一覧にして世界遺産マニアが解説

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中国の絶景というと、万里の長城や九寨溝のイメージがありますね。中国の遺産は美しくはあるのですが、その中でも「絶景」が満喫できる遺産はどんなものでしょうか?

ここでは、絶景が楽しめる中国の世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。

目次

万里の長城

万里の長城
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万里の長城は、東は河北省の山海関から始まり、西は甘粛省の嘉峪関まで続く、全長2万kmを超える城壁のこと。紀元前3世紀から17世紀まで、歴代の中国の王朝によって、整備・修復・拡大されてきた防衛システムです。

ここはもともと点在していた長城を組み合わせて建造されたもので、世界最大の長城になったのは、明の時代(1368〜1644年)。

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九寨溝の渓谷の景観と歴史地域

九寨溝の渓谷の景観と歴史地域
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九寨溝の渓谷は、四川省の中でも北部にあるアバ・チベット族チャン族自治州にある自然保護区。ここはチベット族の村落を意味する「寨」が9つあることから名付けられたもの。

カルスト地形の中には大小100もある、美しい輝きを放つカラフルな湖が眺められることで有名。そして、渓谷内は国内でも有数のジャイアントパンダの保護区でもあります。

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黄龍の景観と歴史地域

黄龍の景観と歴史地域
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四川省の北西に位置する黄龍風景区は、標高4000m級の山々が連なる岷山山脈にある玉翠山の麓に位置する渓谷。ここは樹海に囲まれた渓谷沿いに3000もの湖沼が連なるという景観が続き、傾斜する渓谷に湖が並ぶことからこれが龍の鱗のように見え、「黄龍彩湖群」と名付けられました。

周囲はジャイアントパンダや金絲猴(キンシコウ)など、絶滅危惧種の動物も生息することで知られます。

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武陵源の景観と歴史地域

武陵源の景観と歴史地域
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武陵源は、中国の湖南省に広がる森林公園や自然保護区などの総称。世界遺産としては、264平方kmもの広大な敷地に2000を超える珪岩の柱が点在しています。このエリアを代表する景色である珪岩の柱は、高さは100〜400mほどあり、これらは地殻変動によって形成されたもの。

政府の保護動物も28種も生息していて、絶滅危惧種のチュウゴクオオサンショウウオも見られます。特にチュウゴクオオサンショウウオは中国では貴重な動物。

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中国南方カルスト

中国南方カルスト
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中国南部には約2億5000万年以上前のペルム紀〜中生代に形成されたカルスト地形が見られ、雲南・貴州省の高原地域から広西チワン自治区の盆地まで約700kmに渡って、標高差は約2000mもあるため、さまざまな景観が続きます。

ここは石の橋や鍾乳洞、木々のように並ぶ岩石など、カルスト地形が織りなす美しい風景を眺めることができます。

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泰山

泰山
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中国東部・山東省の泰安市にある聖山。標高は1545mの泰山は、中国の五岳の一つであり、冥界の最高神である「東岳大帝」を祀るということで道教では最も信仰を集める場所でもあります。

『史記』によると、秦の始皇帝が中国全土を統一すると、山頂で天に対して祈り、山麓で地を祀ったという「封禅」を行ったとされます。ここは文人墨客が多く訪れ、その雄大な自然は彼らの作品にインスピレーションを多く与えました。

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黄山

黄山
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安徽省・南部にある黄山は、秦の時代から「黟山(いざん)」と呼ばれていましたが、唐の皇帝・玄宗が黄山と改名。これは中国の伝説上の王、黄帝がここで仙人になったという伝説にちなんで名付けられたもの。そして、ここは道教や仏教の聖地となり、寺院が建設されるようになりました。

「天下の名勝、黄山に集まる」と言われるほどに美しい景観が広がるエリア。奇松、怪石、雲海、温泉という「黄山四絶」という特徴を持ち、ここは唐の玄宗を含め、多くの皇帝や画家、詩人に愛され、さまざまな作品のモチーフにされてきました。

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武当山古建築

武当山古建築
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湖北省でも北部に位置する武当山は、標高1612mの天注峰を持つ広大な山で、ここには7世紀の唐の時代には既に道教の聖地として道教寺院が並んでいたとされています。

15世紀に明の永楽帝によって再建された紫霄宮(ししょうきゅう)をはじめ、多くの建築物が並びます。ここは中国武術の武当拳の発祥地で、それがやがて太極拳へと繋がっていったという伝説があることで有名。

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廬山国立公園

廬山国立公園
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江西省の北西に位置する九江市は、長江中流域の南岸に位置する都市。廬山国立公園は、標高1474mの漢陽峰(かんようほう)を中心に171もの峰々、断崖絶壁や深い森があり、東側には中国最大の淡水湖・鄱陽湖が広がる景勝地でもあります。

ここは李白・杜甫、白居易などの詩人が山水詩を詠んだり、浄土宗発祥の地である東林寺、中国四大書院の一つ白鹿洞書院なども置かれたりと、中国の文化に多大な影響を与えてきました。

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峨眉山と楽山大仏

峨眉山と楽山大仏
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峨眉山は四川省の省都である成都から南東へ約170kmも離れた奥地にある聖山。中国では四大仏教聖地の一つに数えられており、後漢時代には仏教寺院が造られました。それから何世紀にも渡って寺院が多く建造。

そして、楽山大仏は、岷江、大渡河、青衣江という3つの川の合流点を見下ろす丘に8世紀に建造された(近代以前に建設されたという点で)世界最大の磨崖仏。

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武夷山

武夷山
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福建省・北部にある武夷山は、江西省ともほど近く、標高2158mの黄崗山を中心とした奇岩や渓谷が広がるエリア。ここは渓流が9回も繰り返すという九曲渓を筆頭に奇岩や渓谷で有名な景勝地。

前漢時代の遺跡や朱子学の祖である朱喜が創設した「武夷精舎」など、文化遺産も多くあり、複合遺産ともなっています。

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中国丹霞

中国丹霞
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中国丹霞(たんか)は、赤い大地が隆起して風化や侵食され、堆積岩が露出するという景観が特徴。ここでは赤い断崖、石柱、渓谷、滝などさまざまな地形が見られます。

中国南部の亜熱帯地域には6箇所の丹霞地形があり、石柱や渓谷、滝など、侵食した大地が織りなす絶景が広がっています。

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紅河ハニ(哈尼)棚田群の文化的景観

紅河ハニ(哈尼)棚田群の文化的景観
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紅河ハニ棚田は、ベトナムとの国境に近い雲南賞の南部の山岳地帯に位置していて、ここは酸化鉄で川が赤く見えるという紅河沿いの斜面に作られたもの。ここは世界でも最大規模の棚田が続くエリア。

この地では、山岳地帯に暮らすハニ族が1300年に渡り、自然環境を利用した棚田から赤米を作り続けていて、そのシステムそのものが文化的景観として世界遺産に登録されました。

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新疆天山

新疆天山
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中国の新疆ウイグル自治区とカザフスタン、キルギスとの国境沿いに位置する天山山脈。ここは雪や氷河に覆われた山々や森林や草原、湖、渓谷など、多彩な自然が残るというのが特徴です。

最高峰のトムール山(ポベーダ山、標高7439m)、自然保護区のカラジュン=クエルデニン、草原地帯であるバインブルク、標高は5445mのボグダ山を中心としたボグダと、4つの構成資産で構成されています。

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梵浄山

梵浄山
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中国の南東部・貴州省銅仁市にある梵浄山(ぼんじょうさん)は、武陵山脈の主峰であり、周囲は主要河川の水源ともなっている場所。ここは6500万年〜200万年前の第三紀に起源を持つ動植物が多く生息しています。

これらは第三紀時代に誕生し、梵浄山モミなどの固有種を始め、貴州キンシコウやチュウゴクオオサンショウウオなど絶滅危惧種が見られるのが特徴。

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世界遺産マニアの結論と感想

中国の世界遺産はどれも貴重な遺産ばかりですが、その中でも世界でも滅多に見られない絶景をピックアップ。しかし、これはほんの一部…。まだまだ絶景は続くので、ぜひ自分のお気に入りの遺産を探してみてくださいね!

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1200以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定マイスター認定済。

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