登録区分 | 自然遺産 |
登録基準 | (9),(10) |
登録年 | 2008年 |
コンゴ共和国の北部に位置するオザラ・コクア国立公園は、クズ科の植物で囲まれた森林が広がっていて、ここは絶滅危惧種のニシローランドゴリラやアフリカゾウなどが住む貴重な森です。そして、天然の塩沼があることで、動物たちが集まるエリアであるのも特徴。
ここではオザラ・コクア森林山塊がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、オザラ・コクア森林山塊について詳しくなること間違いなし!
オザラ・コクア森林山塊とは?
コンゴ共和国の北部に位置するオザラ・コクアは「オザラ・コクア国立公園」として1935年から保護されるほどに歴史の深い国立公園。ここは熱帯雨林やサバンナ、乾燥林など、さまざまな生息地が含まれています。
丘陵地帯の森林はクズ科の植物にあふれていて、公園には約100種の哺乳類が生息していて、霊長類の種類が多いのが特徴。ここは世界でも有数のニシローランドゴリラの生息地でもあります。かつては2万頭は存在しましたが、2002〜2005年のエボラ熱の流行で多くのゴリラが死亡。他にもセントラルチンパンジーも見られ、密度も高く、貴重な保護エリアになっています。ここは絶滅危惧種のアフリカゾウも生息していて、ライオンとブチハイエナが暮らす貴重な森林地帯もあることで有名。
オザラ・コクア森林山塊はどんな理由で世界遺産に登録されている?
オザラ・コクア森林山塊が評価されたのが、以下の点。
登録基準(ix)
登録基準(x)
オザラ・コクア森林山塊には、クズ科の植物が広がっていて、ニシローランドゴリラやアフリカゾウなど、絶滅危惧種に登録されている大型哺乳類にとって最適な生息地になっています。そして、オザラ・コクア国立公園は、森林とサバンナが存在していて、その中に天然の塩沼もあり、ここは野生生物によって重要な餌場でもあるという点。
世界遺産マニアの結論と感想
オザラ・コクア森林山塊は、古くから保護されてきた国立公園に属していて、クズ科の植物が広がる森林では、ニシローランドゴリラとアフリカゾウなどの絶滅危惧種が見られ、天然の塩沼は野生生物の餌場となっていることから多くの生物が集まるという点で評価されています。
ちなみに、コンゴとは、アフリカ中南部で話されているバントゥー語で「山」を意味する言葉。とはいえ、コンゴ共和国の最高峰は標高1000m前後ではあるものの、丘陵の多いエリアであることから、たしかに「山」が多いと感じるかもしれませんね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。