アルメニアの世界遺産「ゲガルド修道院とアザト川上流域」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2)
登録年2000年

ゲガルド修道院は、首都エレヴァンから東へ約40kmの位置する、アザト渓谷に囲まれた修道院。敷地内には、岩盤を削って造られた建築物が多く存在します。その中でも修道院は中世アルメニア建築の傑作とされるもの。

ここでは、ゲガルド修道院とアザト川上流域がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ゲガルド修道院とアザト川上流域について詳しくなること間違なし!

目次

ゲガルド修道院とアザト渓谷上流域とは?

画像素材:shutterstock

アルメニア中央部のアザト渓谷には、4〜13世紀に岩盤を削って造られた修道院があります。これらは、アイリヴァンク(洞窟修道院)とも呼ばれ、アルメニアで国教としてキリスト教が認められた後に造られたもの。主な建築物は13世紀に完成し、聖堂や僧院、礼拝堂、墳墓などがあります。敷地内にはハチュカル(アルメニア聖十字)の彫刻も点在。

最初に建設された岩窟教会は13世紀以前に建てられたもので、12〜13世紀にかけて城壁が修道院を囲むようになりました。13世紀に建造された中央聖堂は半分ほどは岩を削って造られたもの。現在も当時の姿をよく残っており、ガビット(玄関ホール)はまるでモスクの天井装飾のような鍾乳石装飾で覆われています。

「ゲガルト」は槍を意味する言葉で、この地でイエス・キリストを刺したとされる聖槍の一部が発見されたことから由来。これはイエスの弟子であった十二使徒の一人であるタダイが運んできたとされ、この地に隠したという伝説が残っており、槍は聖遺物としてこの地で保存されてきました。修道院はアルメニアの聖地であると同時に文化の中心でもあり、学校や図書館なども設立。写本の発展にも寄与したとされています。

ゲガルド修道院とアザト渓谷上流域はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

ゲガルド修道院とアザト渓谷上流域が評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
ゲガルド修道院は、中世アルメニアの修道院建築の傑作であり、その後の教会建築に大きく影響を与えたという点。

世界遺産マニアの結論と感想

とにかく、岩盤を削ってここまで大きな修道院を作るというのは驚きですね。この技術力はその後の教会建築において大きな影響を与えたという点で評価されています。

ちなみに、聖槍は別名「ロンギヌスの槍」といい、某ロボットアニメでもおなじみですが、最も有名なのが神聖ローマ帝国のもので、こちらはウィーンのホーフブルク宮殿にあります。槍は神聖ローマ皇帝やヒトラーなど、時の権力者の手に渡っています。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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