登録区分 | 自然遺産 |
登録基準 | (10) |
登録年 | 1998年 |
ロシア、モンゴル、中国の3カ国にまたがるアルタイ山脈の中でも、ロシア側のエリアは高低差によって多様な動植物が見られるという点で世界遺産に登録。ここは高山からステップ地域までさまざまな植生が見られ、絶滅危惧種のユキヒョウも生息しています。
ここではアルタイの黄金山地がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、アルタイの黄金山地について詳しくなること間違いなし!
アルタイの黄金山地とは?
「アルタイ」とは遊牧民の言葉で「金の山」に由来して、かつては金や銀、銅の鉱脈がありましたが、現在は枯渇。アルタイ山脈は、ロシア、モンゴル、中国の3カ国にまたがる約2000kmもの広大なエリアで4000m級の山を有するエリアです。
世界遺産に登録されているのは、ロシア領である、アルタイ自然保護区とテレツコイェ湖の緩衝地域、カトゥン自然保護区とベルーハ山周辺の緩衝地域、ウコク高原の保護区の3つ。これだけでも総面積は1万6000平方kmにも及ぶ広大なエリアです。
ここはシベリア中央部の自然環境がよく見られ、草原地帯、ステップ、混交林、亜高山植生など、高低差によって多彩な植生が見られるのが特徴。他にも絶滅危惧種のユキヒョウも生息していることでも有名です。
アルタイの黄金山地はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
アルタイの黄金山地が評価されたのが、以下の点。
登録基準(x)
アルタイの黄金山地は、アジア北部の山地で生息する動植物の多様性が見られ、固有種なども見られる重要な保護区であるという点。
世界遺産マニアの結論と感想
アルタイ山脈の中でも、登録されているエリアは、シベリアにおいても高低差によってさまざまな種類の動植物が見られるという点で評価されています。
世界遺産としては評価されていませんが、ウコク高原では永久凍土から凍ったミイラが発見され、それは「アイス・プリンセス」と名付けられました。これは紀元前5世紀にここに住んでいた、身分が高い人物であるとされていて、鹿の入れ墨をしていることから、巫女のような地位であったと考えられています。ちなみに、最新の研究によると、死因は乳がんだったとか。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。