登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (3), (4), (5) |
登録年 | 2007年 |
ラヴォー地区では、シヨン城からローザンヌまでの30kmまで延びるブドウ畑が世界遺産に登録されています。この地区でのワイン造りはローマ時代にまで遡るとされるほど古く、丘陵地帯にはワイナリーや邸宅が建造され、他にはない独特の景観を作り出したことから、これらは文化的景観として評価。
ここでは、ラヴォー地区のブドウ畑がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ラヴォー地区のブドウ畑について詳しくなること間違いなし!
ラヴォー地区のブドウ畑とは?
スイス南西部にあるレマン湖の南側に位置するのがラヴォー。ここはローマ時代にブドウの木が存在したと考えられますが、現在のブドウ畑が本格的に作られたのは11世紀から。その後1000年に渡り、現在もラヴォーの特産物としてワインを生産し続けています。
テラス状に広がるブドウ畑には、ブドウ農家が住む小さな村々が点在し、ワイン作りの伝統が今でも残ることから文化的景観として登録されています。
ラヴォー地区のブドウ畑はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
ラヴォー地区のブドウ畑が評価されたのが、以下の点。
登録基準(iii)
ラヴォーのブドウ畑は千年に渡り開発され続け、現在でもこの地でブドウ作りが続けられているという点。
登録基準(iv)
ブドウ畑の開発はワイン作りの発展を示し、近隣のローザンヌや周囲の経済に大きく貢献しているということ。
登録基準(v)
ブドウ畑の風景は、その土地に住む人々が自然と何世紀にも渡って向き合い、地元の資源である質の高いワインを生産してきたという点。
世界遺産マニアの結論と感想
つまるところ、この土地で古くからずーっとワイン作りが行われていることがスゴイということです。そして、ブドウ畑の開発が邸宅やワイナリーを作り出し、良質なワインができると地元の経済が潤うという素晴らしいシステムなのです。
「文化的景観」というと分かりづらいですが、これは自然(ブドウ)を人類がうまく活用した例ということですね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。