ペルーの世界遺産「ナスカとパルパの地上絵」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(1), (3), (4)
登録年1994年

首都リマから南へ約400km。ナスカという小さな町の郊外には紀元前2世紀〜後6世紀に描かれたという地上絵があります。地上絵があるエリアは約450平方kmもあり、ここにはなんと1500以上の地上絵が残存。そして、ナスカの地上絵の北側にはパルパというもう一つの地上絵が点在するエリアも広がっています。

ここでは、ナスカとパルパの地上絵がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めばナスカとパルパの地上絵について詳しくなること間違いなし!

目次

ナスカとパルパの地上絵とは?

パルパの地上絵
画像素材:shutterstock

ペルー南部のイカ県に位置する小さな町ナスカ。ここはペルーの南海岸に貫く丘陵地帯とアンデス山脈の間にある盆地。ナスカ川とインヘニオ川に囲まれた乾燥地帯の表面は褐色の小石が広がっており、表層の下には白い砂の層があり、この小石を取り除くと、白い部分が露出します。この原理を利用し、無数の地上絵が描かれました。

初めて地上絵が描かれたのは、ナスカだと約2000年前、パルパは3000年前。かつてここに住んでいた人々により、動物や図形、模様などをモチーフにした何千もの地上絵が描かれました。地上絵は、ナスカとパルパとでは微妙にデザインが違っており、パルパは幾何学模様が多い傾向にあり、「ファミリー」といった人間をモチーフにしたと思われるデザインも有名。ナスカの地上絵は、動物から昆虫、花、木々、模様、巨人など、テーマはさまざま。

これはナスカ文明を築いた人々によって築かれたもので、彼らは狩猟や農業をしながら生活をしていたため、地上絵はナスカの人々の世界観を示したものとされています。

ナスカの地上絵
画像素材:shutterstock

地上絵は1926年にアメリカの人類学者アルフレッド・クローバーによって発見されました。しかし、これはあくまでも直線の地上絵のみ。

現在のような動物や昆虫の形をした地上絵は、考古学者のポール・コソックとドイツの研究者マリア・ライへによって発見されています。特にマリアはこの地に住み、さまざまな調査を続け、最終的にはナスカとパスパで1500以上の地上絵が発見されています。

地上絵がなぜ描かれたのか?未だに結論は出ていません。マリア・ライへは地上絵は星座を表し、天体の出没方向を表すという説を支持していましたが、現在は地上絵は雨乞いの儀式のため、楽隊の通り道として使用されたとする説が一般的。

ナスカとパルパの地上絵はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

ナスカの地上絵
画像素材:shutterstock

ナスカとパルパの地上絵が評価されたのが、以下の点。

登録基準(i)
ナスカとパルパの地上絵は、その規模もさることながら、ユニークな芸術作品であるということ。

登録基準(iii)
地上絵は、紀元前8世紀〜後8世紀にかけて、この地においてコロンブスがアメリカ大陸に到達する以前の文明が存在したことを証明するという点。

登録基準(iv)
2000年以上にわたって残り続ける地上絵は、自然環境を利用した高度な技術であったということ。

世界遺産マニアの結論と感想

ナスカの地上絵は、2000年以上前に描かれたものであるのにもかかわらず、現在でもその姿を眺めることができるという点が評価。そして、地上絵というのは、西洋人が到達する以前に高度な文明があったことを現在に示しています。

ちなみに、地上絵は今でも新しいものが発見されることが有名で、日本の山形大学では、2019年に新たに143点の地上絵を発見したことでも知られます。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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