スペインの世界遺産「サラマンカの旧市街」とは?大学も含めて世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(1), (2), (4)
登録年1988年

スペイン中西部にあるサラマンカ。その起源はローマにまで遡るという古い街です。13世紀にはスペイン最古の大学であるサラマンカ大学が設立され、スペイン屈指の学園都市になりました。旧市街にはルネサンスやバロック様式をスペイン風にアレンジした建造物が多く並びます。

ここではサラマンカの旧市街がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、サラマンカについて詳しくなること間違なし!

目次

サラマンカの旧市街とは?大学はいつ建造された?

画像素材:shutterstock

サラマンカはカスティーリャ・イ・レオン州にあり、マドリッドから北西へ約230kmの距離にある大学都市。街の歴史はローマ時代にまで遡り、8世紀にイスラム教勢力に支配されるも、11世紀後半にはキリスト教勢力によって奪還されました。13世紀には、当時この地を支配していたレオン王国のアルフォンソ9世によってスペイン最古の大学が設立。この頃に黄金期を迎えます。

サラマンカ大学は世界四大大学の一つに数えられるほどの名門で、現在も多くの学生がこの町を訪れています。

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そんな古い歴史を持つサラマンカは、イベリア半島でも多くの文化財が残る都市として有名。町の南西を流れるトルメス川に架かるローマ時代の橋は約2000年前に建造されたもの。12世紀には旧大聖堂とサン・マルコ聖堂、16世紀にはサリーナ宮殿とモンテレー宮殿が造られます。

特に17世紀建造のサン・エステバン修道院にある主祭壇は「チュリゲラ様式」が初めて採用されました。チュリゲラ様式とは、バロック様式をベースにした建築様式で、金銀細工を使用した豪華絢爛なもの。この名は建築家や彫刻家を輩出したチュリゲラ一族から由来しています。

そして、バロック様式の広場としてスペインでも屈指の美しさを誇るマヨール広場は18世紀に造られたもの。旧市街にはルネサンスやバロック様式をスペイン風にアレンジした建造物が多く並びます。旧市街は、酸化鉄を含んだ石で造られているため、陽光を浴びると金色に輝くのが特徴。

構成されている主な構成遺産

マヨール広場

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旧市街の中心にある18世紀に築かれた広場。ここはバロックの建築家アルベルト・チュリゲラによって、東側のパべジョン・レアル、南側のサン・マルティン教会がある棟が築かれ、彼の死後1755年に完成。スペインで最も壮麗なバロック様式の広場とされています。

マヨール広場とは、「マヨール(市庁舎)」があるという意味で、その後も何度も改築が進められ現在の姿に。広場にはカフェやバルなどが並んでいて、作家や芸術家が集まる場所でもありました。

サラマンカ新大聖堂

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サラマンカは2つの大聖堂があり、12世紀に建造された旧大聖堂が狭かったため、16世紀に新しい大聖堂が建造されました。ここは2世紀に渡って建造されたため、ゴシック様式やルネサンス様式、バロック様式など、さまざまな建築様式が見られます。

サラマンカ大学

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1218年にレオン王国のアルフォンソ9世によって設立されたスペイン最古の大学。そして、世界四大大学の一つとされるほどに現在でもスペイン最高峰の大学でもあります。

街には大学の校舎が点在していますが、最も古いオスピタル・デル・エストゥディオ(学問院)は美しいファサードがあることで有名。ここはプラテレスコ様式というルネサンス様式をベースにした緻密な浮き彫りが見られます。

サラマンカはどんな理由で世界遺産に登録されているの?

サラマンカが評価されたのが、以下の点。

登録基準(i)
マヨール広場は、チュリゲラの設計によってベースが造られ、バロック様式の美しい広場は18世紀のヨーロッパを代表する都市景観であるという点。

登録基準(ii)
18世紀にサラマンカで確立したチュリゲラ様式は、イベリア半島だけでなく、ラテンアメリカにも影響を与えたということ。

登録基準(iv)
サラマンカ大学は13世紀に設立した世界最高峰の学術機関であって、15〜18世紀にかけて大学は町に溶け込むように建造されていったということ。

世界遺産マニアの結論と感想

サラマンカはチュリゲラ様式を生み出した都市で、町中に残る建造物の建築様式は南米にも大いに貢献したという点で評価。そして、世界四大大学の一つとされる、世界最高峰の学術機関であるサラマンカ大学の学舎も町中に点在しているというのもポイント。

ちなみに、世界四大大学とはいうものの、世界大学ランキングではスタンフォード大学やハーバード大学、マサチューセッツ工科大学などがいつも上位に来ているため、ヨーロッパではオックスフォードやケンブリッジ大学以外はTOP10に入っていないというのも事実で…何を持って「名門」とするかは無粋な話なのです。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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