ドイツの世界遺産「シュヴァーベンジュラにある洞窟群と氷河期の芸術」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(3)
登録年2017年

ドイツ南西部にあるシュヴァーベンジュラ山脈には4万3000年前に現生人類がヨーロッパに初めて到着した地。世界遺産に登録されている6つの洞窟では、4万3000〜3万3000年前の遺物、特にオーニャック文化(旧石器時代後期の文化)に属する彫像などが発見され、これらは世界で最も古い造形美術でもあります。

ここではシュヴァーベンジュラにある洞窟群と氷河期の芸術がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、これらの遺産について詳しくなること間違いなし!

目次

シュヴァーベンジュラにある洞窟群と氷河期の芸術とは?

ライオンマン/シュヴァーベンジュラにある洞窟群と氷河期の芸
画像素材:shutterstock

シュヴァーベンジュラ山脈の渓谷に位置する6つの洞窟は4万3000年前に現生人類がヨーロッパに初めて到着した場所で、彼らが暮らした地でもありました。1860年代から発掘が始まり、ここはネアンデルタール人も住んでいたことも確認できるほど古く、4万3000〜3万3000年前の遺物が発見。

ここはオーニャック文化(旧石器時代後期の文化)に属する考古学遺跡で、ホラアナライオン、マンモス、馬、ウシ、鳥などを象った彫刻だけではなく、斧や女性の像、半人半獣の不思議な像、鳥の骨のフルートなども発見。特にホーレンシュタイン=シュターデルで発見された、マンモスの牙で築かれた「ライオンマン」で有名。これらは人類の芸術の起源とも呼べるもので、ヨーロッパの旧石器時代後期の文化を紐解くもの。

シュヴァーベンジュラにある洞窟群と氷河期の芸術はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

シュヴァーベンジュラにある洞窟群と氷河期の芸
画像素材:shutterstock

これらの遺産が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
シュヴァーベンジュラの6つの洞窟は、ヨーロッパに定住した最初の現生人類の文化を残す地で、彫像や装飾品、楽器などの美術品は、世界でも最も古い造成美術であるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

シュヴァーベンジュラ山脈は、アフリカにルーツを持つ現生人類が初めてヨーロッパで住み着いた地で、特にここで発展した彫像や楽器、装飾品など、人類でも最初期の造成芸術品であったことから、この洞窟そのものが評価されています。しかし、出土品は世界遺産ではなく、あくまでも洞窟なので要注意。

ちなみに、ライオンマンは世界最古の動物の彫刻とされていて、放射性炭素年代測定により、なんと3万2000年前のものとされています。しかし、ライオンというイメージから長らく男性像と思われていたものですが、実は後に発見された破片からライオンのメスの頭部であった可能性もあったことから「ライオンレディ」とも呼ばれるように。結局、性別はどちらなのか、決定的な証拠もなく、最近は「ライオン人間」と呼ばれ、オスでもメスでもどちらでもOKにされています。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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