イランの世界遺産「タブリーズの歴史的バザール施設」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2),(3),(4)
登録年2010年

イラン北西部に位置するタブリーズは、かつてイル・ハン国やサファヴィー朝時代は首都になったこともあり、商業都市として発展しました。この街には中東でも最古のバザールがあり、屋根付きの市場は1000年にも渡って商業の中心として重要な役割を果たしてきました。

ここではタブリーズの歴史的バザール施設がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、タブリーズのバザールについて詳しくなること間違いなし!

目次

タブリーズの歴史的バザール施設とは?

タブリーズの歴史的バザール施設
画像素材:shutterstock

東アーザルバーイジャーン州の州都であるタブリーズは、イラン北西部でも最大の経済都市。ここは3世紀にも遡るほどに古い都市で、14世紀にはモンゴル王朝のイル・ハン国や16世紀にはサファヴィー朝時代には首都となったこともあり、それ以降も18世紀末まで商業拠点として発展しました。街の中心部では、中東最古のバザール(屋根付き市場)があり、その歴史は1000年にも渡ります。

バザールは東西に伸びる通路沿いに、レンガ造りの建造物が並び、ここは商業活動だけでなく、親睦や教育、イスラムに関連した施設も置かれていて、商売や取引としての機能だけでなく、文化や政治的な面でも重要なものでした。バザールは金や宝飾を扱うエリアや絨毯を扱うエリアなどが集まった大型商業施設でもあります。ここは何世紀にも渡ってさまざまな文化や生活環境が統合され、ペルシャの都市計画の原型となり、今でもバザールの建築物と空間には当時の姿が反映されているのが特徴。

タブリーズの歴史的バザール施設はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

タブリーズの歴史的バザール施設
画像素材:shutterstock

タブリーズのバザールが評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
タブリーズのバザールは、何世紀にも渡る東西の交易ルートが交わる地にあり、12〜18世紀にかけてアジアにおいても重要な貿易施設であり、居住区と商業エリアが入り交じる例外的な例で、それらが統合された建築物と空間に反映されたもの。バザールは持続可能な社会構造の一つで、非常に複雑なものの、タブリーズの交易と文化の豊かを示すものでもあるという点。

登録基準(iii)
タブリーズのバザールは、商業施設に政治や宗教的な要素が組み合わさり、何世紀にも渡って寄付金と税によって維持され続け、職業や文化が異なる人々が交わる独自の社会や文化へと発展していったということ。

登録基準(iv)
タブリーズのバザールは、商業活動と関連して形成された、多機能的な都市複合体であり、狭いエリアに多数の専門店やアーケードが集中し、それらが一つに集まった構造物であるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

バザールは今でも現役の市場で、その価値というのは分かりづらいですが…タブリーズは商業で発展した都市で、屋根付きの商業施設であるバザールは、狭いエリアに居住区と商業エリアが入り混じり、さまざまな文化や職業が混合し、独自の社会や文化へと発展していったという点で評価されています。

バザールといえば、ペルシャ絨毯を売る店が多いイメージですが、実際に世界で生産される手織りの絨毯の4分の3はイラン産というほどに大事な産業であります。しかし、近年は技術革新によって伝統的なデザインを安価な模倣品として工場で作ることができるようになって、良いものが見分けにくい状況。絨毯を買う時は相手の言うことを鵜呑みにせず、じっくりと見極めて納得してから買うのがコツです。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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