登録区分 | 自然遺産 |
登録基準 | (7), (10) |
登録年 | 1982年 |
コートジボワール南西部に位置するタイ国立公園は、西アフリカで残った数少ない熱帯雨林の一つ。ここではコビトカバやチンパンジーを含む11種の霊長類など、絶滅危惧種を多く保護しています。
ここではタイ国立公園がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、タイ国立公園について詳しくなること間違いなし!
タイ国立公園とは?
コートジボワール西部のモンターニュ地方にある3300平方kmもの広大な国立公園。ここはリベリアとの国境沿いにあり、カバリー川とササンドラ川の間に位置する西アフリカに残る最後の熱帯雨林の一つ。1960年代に独立して以降、この地では森林伐採と開梱が行われ、森林が大幅に減少したため、ここでは手つかずの森林を保護しています。
高温多湿な熱帯雨林には、高さ40〜60mもの巨大な木々が並び、1300種以上の植物が生息し、50種以上の固有種が見られます。動物は1000種近くの脊椎動物が見られ、140種以上の哺乳類が生息し、絶滅危惧種は5種も登録。その中でも絶滅危惧種の小型カバであるコビトカバが見られることでも有名で、約500頭も保護されています。他にも11種もの霊長類が見られ、特にここはチンパンジーの保護区となっていて、現在は約4500頭も生息。
タイ国立公園はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
タイ国立公園が評価されたのが、以下の点。
登録基準(vii)
登録基準(x)
タイ国立公園は、西アフリカでも残された原生熱帯雨林の一つで、その豊かな植物相とコビトカバ、11種の霊長類などが見られ、特に絶滅危惧種の哺乳類であるチンパンジーは科学的に大きな関心を集めているという点。
世界遺産マニアの結論と感想
タイ国立公園は、西アフリカにおいても開発されることなく、残された熱帯雨林であり、ここには絶滅危惧種のコビトカバやチンパンジーを含む霊長類が見られるという点で評価されています。
ちなみに、「タイ国立公園」という名前ではありますが、これは国境沿いの「タイ(Taï)」という地名から由来するもので、東南アジアの国家のほうのタイ(Thai)とは何も関係はありません…。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。