登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (3) |
登録基準 | 2009年 |
スペイン北西部ガリシア州のア・コルーニャ港の入口にあるヘラクレスの塔は、ローマ時代に起源を持つ灯台。57mの丘の上に建てられた塔は高さ55m。ガリシアはかつてはブリガンティウムと呼ばれていてたため、20世紀までは「ブリガンティウムの塔」と呼ばれていました。現在の塔は18世紀に改築されたものですが、今も現役の灯台として活躍しています。
ここでは、ヘラクレスの塔がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ヘラクレスの塔について詳しくなること間違いなし!
ヘラクレスの塔とは?
スペイン北西部、ガリシア州のア・コルーニャから2.4km離れた半島にある灯台。この地にケルト人が住んでいたころからいくつか小さな塔があったと考えられていますが、ローマ時代に大きな塔が造られ、2世紀ころから灯台として使用されていました。塔は18世紀に大幅に修復されましたが、ローマ時代から使用され続けている「世界最古の灯台」であるということで評価されています。
塔の高さは55m。構成としては、下部の34mはローマ時代からの基礎部分で、上部の21mは18世紀に新古典主義様式の八角形の塔が新たに追加された箇所。基礎部分はローマ時代に作られた部分も発見されており、塔の周囲にはローマ時代の建築物跡やイスラム教徒の墓地などがあります。
そもそもなぜ「ヘラクレスの塔」と呼ばれるのか?それはギリシア神話の英雄であるヘラクレスが、この地でゲーリュオーンと呼ばれる怪物を倒し、首を埋葬したという伝説から。ヘラクレスはここに町を築くように言ったとされています。しかし、これはあくまでもスペイン統一後、20世紀につけられた名称。ちなみに、塔がある丘の麓には、ヘラクレスの像が置かれています。
ヘラクレスの塔はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
ヘラクレスの塔が評価されたのが、以下の点。
登録基準(iii)
ヘラクレスの塔は、古代から大西洋と地中海を結ぶ航路があり、そのために灯台を使用されてきたということを証明しているという点。
世界遺産マニアの結論と感想
改修はされているものの、ローマ時代から続く「灯台としての機能」がここにずっとあり続けたことが評価になっています。灯台からは大西洋を一望できることから、ローマ時代から現在までこの航路は非常に重要なものであったということがよく分かりますね。
ちなみに、塔はかつてエジプトにあったアレクサンドリアの大灯台をモデルとしていると考えられていますと。こちらは134mで世界最大の灯台だったのですが、14世紀に崩れ落ちてしまったため現存していません。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。