イサベル1世(イサベル・デ・カスティーリャ)とはどんな人物?世界遺産マニアが解説

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イサベル1世(1451〜1504年)はスペインのカスティーリャ王国の女王であり、夫であるアラゴン王・フェルナンド2世と共に、レコンキスタを完了させ、スペインを統一した人物。イサベル1世とはどういった人物だったのでしょうか?

今回はイサベル1世がどんな人物だったかを世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、イサベル1世について具体的に理解できること間違いなし!

目次

イサベル1世とはどんな人物?

イサベル1世の彫像
画像素材:shutterstock

イサベル1世は1451年にカスティーリャ王国(イベリア半島中央部)の王フアン2世の2番目の妻のイサベル・デ・ポルトゥガルの長女として生まれました。フアン2世が亡くなると、異母兄エンリケ4世が即位するも貴族たちに見限られ、弟アルフォンソは死去してしまったため、即位。1469年に隣国のアラゴン王フェルナンド2世と結婚し、カスティーリャとアラゴンを事実上統合。これが後のスペイン王国誕生の基礎となりました。

1492年にグラナダ戦争に勝利し、イベリア半島最後のイスラム王朝であるナスル朝(グラナダ王国)を滅ぼしたことで800年にわたるレコンキスタがこれにて完了し、1496年にはローマ教皇によってイサベルとフェルナンドは「カトリック両王」の称号を授けられます。一方、イサベル1世はクリストファー・コロンブスの航海を支援したことでも知られ、1492年の新大陸(アメリカ大陸)発見の土台を築いた人物でもありました。1504年に亡くなると、フェルナンドを摂政にして、その後の国家運営を託しています。

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セゴビアのアルカサル(城)/スペイン

セゴビアのアルカサル(城)
画像素材:shutterstock

セゴビアはスペイン中央部のカスティーリャ・イ・レオン州にある要塞都市。アルカサルは城を示し、旧市街の西北に位置していて、ここはエレスマ河とクラモレス河が合流する地点の丘の上にそびえ立ちます。

12〜13世紀のアルフォンソ8世(1155~1214年)の時代になると王宮として利用されるようになり、その後、増築が進み、15世紀にはイサベル1世がここで即位するほどに重要な地になりました。何度か改修され、現在の姿になったのは、19世紀ころ。

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世界遺産マニアの結論と感想

イサベル1世はスペインという国家の土台を築いたという点では偉大な人物ではありますが、ユダヤ人を含め、他宗教の住民を追放したり、殺害・財産を没収したことでも知られます。しかし、これがコロンブスなどの冒険家たちの予算となり、新大陸から多くの富を得ることになったことから、スペインの黄金時代の土台を作った人物とも言えるでしょう。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1200以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定マイスター認定済。

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