ドラクエ3の元ネタとなった地名・国は?世界遺産マニアが考察してみました

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国民的RPGといえば、ドラゴンクエスト。特にドラクエ3は現実世界の地名をモデルとした場所が多く登場することで有名です!実は…その中には世界遺産として登録されている場所もたくさんあるんですよ。

ここでは世界遺産マニアがドラクエ3に登場する地名と現実の地名を照らし合わせながら、元ネタの世界遺産をご紹介。いざ、冒険の旅へ!

目次

「エジンベア」→エディンバラ/スコットランド

「エジンベア」→エディンバラ/ドラクエ3の元ネタとなった地名・国
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ドラクエ3でもかなり排他的で偉そうな国民が住むのがエジンベア。「こんにちは!田舎の人」という嫌味な連中が集まる国家でしたが、名前としては、スコットランドの首都であるエディンバラがルーツかと思われます。確かに歴史が深いのですが、実際のエディンバラに住む人々は優しいのでご安心を。

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「ロマリア」→ローマ/イタリア

「ロマリア」→ローマ/ドラクエ3の元ネタとなった地名・国
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勇者たちが自分の生まれたアリアハンから出て初めて訪れる大都市。半島の形はまさにイタリアそのもので「ローマ」+「イタリア」をイメージしたと考えられますが、ローマに中世らしいお城は残ってないので、あくまでもイメージでしょうか?ちなみに、城の地下には格闘場があって、これはローマのコロッセオを意識したのかもしれませんね。

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「シャンパーニの塔」→シャンパーニュ地方?/フランス

「シャンパーニの塔」→シャンパーニュ地方?/ドラクエ3の元ネタとなった地名・国
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盗賊の親分カンダダが拠点としてる塔が、シャンパーニと呼ばれていました。これはシャンパンで有名なワインの産地・シャンパーニュをモデルにしていると思われるものの、特にこの地方で有名な塔はありません。一帯は「シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ」と言う名で世界遺産に登録。

ちなみに、マップでいうとシャンパーニュというよりも、もう少し西のほうに位置しているので、どちらかというとフランス南西部にある「コルドゥアン灯台」のほうがイメージできるかも?

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「ポルトガ」→ポルトガル

「ポルトガ」→ポルトガル/ドラクエ3の元ネタとなった地名・国
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ドラクエ3のヨーロッパの西南にある都市で、王様が胡椒を求めているという、まさに大航海時代を彷彿とさせる展開が待っています。ちなみに、ここで船が手に入るというのもかつて海洋帝国を築いたポルトガルがモデルになっていると考えてもOKでしょう。

しかし、マップ上にある位置はポルトガルではなく、スペインのグラナダあたりな気も…。街の雰囲気はリスボンなどをモデルにしたのかもしれませんね。

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「ノアニール」→ノルウェー?

「ノアニール」→ノルウェー?/ドラクエ3の元ネタとなった地名・国
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北欧あたりに位置する小さな村。初めて訪れた時は、村人全員が寝ているというイベントがあり、村の西に住むエルフの里へ「めざめのこな」を取りに行くというものでした。これは別に実際の都市をモデルにしたものではなさそうで、完全オリジナルでしょう。ただ森の中に位置するので、北欧の雰囲気はありますね。

実際のノルウェーには、フィヨルドが点在する険しい大地なので平地の村というのがあまりないのですが…イメージとしてはベルゲンのほうがノルウェーの港町らしい雰囲気ですね。

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「アッサラーム」→アッサラーム・アレイコム(こんにちは)?/イスラム圏

「アッサラーム」→アッサラーム・アレイコム(こんにちは)?/ドラクエ3の元ネタとなった地名・国
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世界地図としては、イラクのバクダットのような位置にある砂漠に築かれた都市。かつてのバクダットのようにお店がたくさんある商業都市で、ベリーダンスの劇場やぼったくり商店もあるというのも中東のバザールっぽいですね。

そんな雰囲気があるのは、カイロのイスラーム地区が近いかもしれません。

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「ピラミッド」→ギザ/エジプト

「ピラミッド」→ギザ/ドラクエ3の元ネタとなった地名・国
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ドラクエに限った話ではないですが、RPGでよくダンジョンとなるのが、ピラミッド。実際にミイラ男やマミーなどのモンスターが登場しているので、ピラミッド感は満載です。地下には「さいごのかぎ」がないと入れない宝物庫のような場所がありますが、実際のピラミッドにはお宝らしいお宝はほぼ発見されていません。すごくありそうですけどね。

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「イシス」→イシス神/エジプト

「イシス」→イシス神/ドラクエ3の元ネタとなった地名・国
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現実の世界で言うと、サハラ砂漠の西方に位置する女王が統治するオアシス都市。「イシス」というのは古代エジプトの女神で、良き母であり、豊穣の女神とされてきたもの。女性のイメージが強いためか、女王と召使いも全て女性。猫が多いのも、実際のアラブ社会では猫が大事にされているので、この辺りはリアリティがありますね。

王宮の前にはスフィンクスが並んでいますが、これは古都ルクソールにあるスフィンクス街道を真似ていると思われます。

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「地球のへそ」→ウルル(エアーズ・ロック)/オーストラリア

「地球のへそ」→ウルル(エアーズ・ロック)/ドラクエ3の元ネタとなった地名・国
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地球のへそは、6つのオーブのうちブルーオーブがある地下洞窟。「へそ」ということで、オーストラリア大陸の中央部にある一枚岩ウルル(エアーズ・ロック)がモデルとされています。荒野に囲まれて突き出るという姿はまさに「へそ」感がありますね。しかし、実際は地下で長ーい岩で繋がっているものの、洞窟などは存在しません。

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「ジパング」→日本

「ジパング」→日本/ドラクエ3の元ネタとなった地名・国
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アリアハン大陸から船で北に位置する島国。「ヒミコ」と呼ばれる女王が治めていて、その屋敷の前には鳥居が並んでいる風景を見れば、誰もが分かるとは思うのですが…日本がモデル。「ジパング」とは、14世紀の旅行家マルコ・ポーロの『東方見聞録』に記載された日本を示す名称が由来。

実際に卑弥呼が治めていた邪馬台国はどこにあったかは今だに決着は付いていませんが、ヤマタノオロチも登場するので、おそらくは島根の出雲大社あたりをイメージしたのかも?しかし、出雲大社の鳥居は白いですし、日本を代表する鳥居といえば、厳島神社の大鳥居でしょうか。ヒミコの屋敷もどこか厳島神社と似ているような気もします(これはあくまでも持論ですが…)。

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ドラクエ3に登場する地名は世界遺産になっているところでいっぱい!

こう見てみると、ドラクエ3の世界は実際の地名が割とモチーフになっているから驚きですね!ドラクエ3をプレイしながら世界の地理や世界遺産も覚えることができるので、ぜひ子どもにプレイしてほしいところ。いずれかは地理の授業の教材?になるといいなーと世界遺産マニアは思います。笑

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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