ジョージアはコーカサス諸国の中でも西側に位置していて、山々に囲まれた美しい国。古くからキリスト教が布教されていて、歴史的な教会や修道院などが多く登録。他にも伝統的な建築物が残る村や黒海沿いの雨林地帯など、さまざまな遺産がありますが、世界遺産はいくつあるでしょうか?
ここでは、ジョージアの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
ムツヘタの歴史的建造物群
ムツヘタはジョージア東部のアラグヴィ川とムツヘタ川の合流点にある古都。ここは紀元前3世紀〜5世紀まで栄えたイベリア王国(東グルジア王国)の首都・カルトリがあった場所。
登録されているのは、スヴェティツホヴェリ大聖堂とサムタヴロ教会・修道院、ジワリ修道院の3つ。特にジワリ修道院は、ムツヘタ郊外の丘の上にある小さな修道院であり、美しい景観が今でも残っています。
詳細はこちら↓
ゲラティ修道院
北部コーカサスの山々の南側に位置するクタイシは、シルクロードの要衝として栄え、グルジア王国(1008〜1490年)の首都だった場所。ここは12世紀に建造され、中世ジョージアの黄金時代における科学や神学の中心でした。修道院内あるアカデミーは、ジョージアの文化の中心地で「第2のアトス」と呼ばれるほど。
もともとは1994年に「バグラティ大聖堂とゲラティ修道院」として登録された遺産でしたが、バグラティ大聖堂の再建工事が真正性を損なうものとされ、2017年には世界遺産リストから外されたため、ゲラティ修道院のみの単独登録となりました。
詳細はこちら↓
上スヴァネティ
ロシアとの国境でもあるコーカサス山脈南部に位置するスヴァネティは、ジョージアでも最高峰のシュハラ山(標高5201m)を含む4000〜5000m級の山が連なる高山地帯。
世界遺産としてはイングリ川の上流に位置するウシュグリ村とその周辺の村々。ここには古くからスヴァン人と呼ばれる南コーカサス語族に属する人々が住む土地で、彼らの伝統的な邸宅と建築物が今でも並んでいます。そして、防御塔を備えた邸宅はこの地方独特のもの。
詳細はこちら↓
コルキスの雨林・湿地群
世界遺産に登録されているエリアは南からアジャリア自治共和国、グリア州、サメグレロゼモスヴァネティ州にまたがっていて、ムティララ国立公園、キントリシ国立公園、コブレティ保護区などの7つの構成資産が点在。
ジョージアの海岸線沿いには豊かな温帯雨林と湿地帯が続き、ここには非常に多様な動植物が生息していて、固有種も多く見られます。特にオオチョウザメの生息地としても有名で、19種もの絶滅危惧種が見られるのが特徴。
詳細はこちら↓
世界遺産マニアの結論と感想
ジョージアの世界遺産は北海道と同じ程度のエリアに4件も登録されています。古くから残っているキリスト教会や修道院から山の奥に残る不思議な塔を持つ村まで幅広いジャンルの遺産があるのが魅力です!ぜひディープに楽しんでくださいね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。