スタジオジブリの作品といえば、現実世界が舞台だったり、異世界が舞台だったりと…作品によって異なりますが、実はスタジオジブリが「大いに参考にした場所」として”正式”に公表した場所があるって知っていますか?
その中でも世界遺産に登録されているエリアを世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。聖地巡りにもおすすめ!
イギリス・ウェールズ地方/天空の城ラピュタ
カーナーヴォン城
カーナーヴォン城は北ウェールズにあり、14世紀に完成した石造りの城。英国王室の王太子の戴冠式が行われる場としても有名ですね。
特に円形は天空の城ラピュタの一部を思わせる雰囲気で、城内の塔にある木製の橋は、ロボット兵が要塞を破壊するシーンや、シータが逃げ込んだ小さな塔に見えたりと…ぐるぐると巡るだけで、名シーンが再現されます。
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コンウィ城
北ウェールズの海岸沿いにあるコンウィ村は小さな城でありながら、保存状態の良いコンウィ城があることで知られ、城下町も壁に囲まれていて、当時の雰囲気を今に残します。
ここはシータがムスカ大佐によって幽閉された城とよく似ていて、特に小さな塔はシータが屋上から逃げるシーンとよく似ていて、まさにバズーの気分になって救出に向かった時の気持ちになれるかも?
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バルト海のゴトランド島ヴィスビー(ヴィスビュー)の町/魔女の宅急便
魔法使い見習いであるキキが暮らすのはコリコという街。コリコは割と大都会でこちらはストックホルムを参考にしたと考えられています。そして、郊外?にあるグーチョキパン店は、キキがお世話になる家ですが、劇中でも住宅地的な雰囲気がしますね。
これはバルト海に浮かぶゴトランド島のヴィスビー(ヴィスビュー)を大いに参考にした様子で、屋根の色や周囲の海などがよく似ています。さすがにグーチョキパン店に似た建物はありませんが、高台から街を眺めるとキキが眺めたコリコの街と似た風景が一望できますよ!
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屋久島/もののけ姫
『もののけ姫』は日本が舞台ではあるものの、架空の物語ではあるので、劇中で登場する地名もすべて架空です。とはいえ、ヒロインであるサンが住んでいる森は、宮崎監督が何度も屋久島に足を運んでいることから、この地が大いに参考になった場所としても有名。
特に「白谷雲水峡」は緑色の苔に覆われていて、まさに木霊が住んでいる森を思わせますよ!ちなみに、物語の鍵となる「シシ神」は鹿をモチーフにしていて、島に住むヤクシカとイメージがぴったり。
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白神山地/もののけ姫
『もののけ姫』の主人公であるアシタカが住むエミシの村は、現在の関東や東北地方にあったと思われ、秋田県と青森県にまたがる白神山地もモデルとなっています。そもそもエミシとは「蝦夷」から由来するとされていて、当時の大和朝廷では東国や北海道をこのように呼んでいたもの。
ここは世界でも最大規模のブナ林が残されていて、かつてのアジアの森の様子が見られます。そういった意味で作品のテーマともバッチリ合ったのでしょうね。
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アルザス地方/ハウルの動く城
『ハウルの動く城』のヒロイン・ソフィーが暮らしていた帽子屋がある街は、いかにもヨーロッパという雰囲気です。特に名称が出ていませんが、スタジオジブリが「大いに参考にした場所」はフランス北東部のアルザス地方。
特にコルマールという街は中世からルネサンスの町並みが残されていて、「プフィスタの家」は主人公ハウルが空を歩くという有名なシーンでも出てくるので、ハウルファンの聖地となっています!コルマールは世界遺産に登録されていないものの、この地方の首府であるストラスブールは世界遺産に登録されていて、こちらもその世界観に浸ることができますよ。
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中央アジア/ハウルの動く城
劇中ではハウルが住む動く城が移動するシーンでよく登場するのが草原。この風景をスタジオジブリが「大いに参考にした場所」とされるのが中央アジアの草原です。
具体的にここです!とは明確化されていませんが、ネットでは特にキルギスなどが参考になったのでは?と言われてます。世界遺産で似たようなイメージの場所は、中国の新疆ウイグル自治区とカザフスタン、キルギスとの国境沿いに位置する天山山脈。草原地帯であるバインブルクはまさに動く城が闊歩してそうな雰囲気。
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世界遺産マニアの結論と感想
スタジオジブリの作品は、さまざまな舞台が登場しますが、意外にも世界遺産に登録されているエリアも多くあるのです。ヨーロッパや中央アジアはなかなか行きづらいところもありますが、それぞれの作品の世界にどっぷりと浸かることができるので、ファンならぜひ聖地巡りしてくださいね!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。