チェコの世界遺産全16件をまとめました!それぞれを一覧にして世界遺産マニアが解説

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チェコの世界遺産の数は合計で16件。首都プラハやチェスキー・クルムロフなど…可愛らしい町並みはもちろん世界遺産でありますが、それ以外だとどんな世界遺産があるのでしょうか?

ここでは、チェコの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。

目次

プラハ歴史地区/1992年登録

プラハ歴史地区/チェコの世界遺産
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プラハは、チェコの首都であり、ボヘミア地方(現在のチェコ一帯)の最大規模の都市。中心部にはヴルタヴァ川(モルダウ川)が流れ、両岸に沿って街が拡大しています。尖塔が多くあることから「百塔のプラハ」と呼ばれることも。

特に神聖ローマ帝国皇帝のカール4世が統治したころには、帝国の首都となり、プラハ城や聖ヴィート大聖堂、カレル橋、数多くの宮殿や教会などが整備され、「黄金のプラハ」と呼ばれるほどに栄えた街となりました。現在は11〜18世紀の間に建造された美しい建造物が多く残る都市。

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チェスキー・クルムロフ歴史地区/1992年登録

チェスキー・クルムロフ歴史地区/チェコの世界遺産
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チェスキー・クルムロフは、チェコの南部にある南ボヘミア州の小さな町。13世紀後半にヴルタヴァ(モルダウ)川沿いに町と城が建設され、14世紀になり、ローゼンベルク(ロジェンベルク)家が支配するようになると商工業で発達し、交易が盛んになります。

ここはゴシック、ルネサンス、バロック様式を備えたクルムロフ城を中心とした中世の町並みがそのまま残っており、当時の風景が今でも見られるという点で評価されています。

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テルチ歴史地区/1992年登録

テルチ歴史地区/チェコの世界遺産
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モラヴィア地方は、オーストリアとの国境近くに位置しており、テルチはその中でもヴィソチナ州に含まれる町。テルチの起源は不明で、町としての記録は14世紀前半から。

14世紀後半に火災が発生した後、石造りの家々が作られるようになりました。その結果、ルネサンス様式のカラフルな石造りの家々が残る美しい街並みに。

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ゼレナー・ホラの聖ヤン・ネポムツキー巡礼教会/1994年登録録

ゼレナー・ホラの聖ヤン・ネポムツキー巡礼教会/チェコの世界遺産
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チェコ東部にあるジュヂャール・ナト・サーザヴォウという小さな町にあるゼレナー・ホラ。ボヘミアの司祭だった聖ヤン・ネポムツキーは、プラハ大司教の代理ともなったものの、1393年にプラハで殉教し、後にローマ・カトリック教会の聖人になりました。

この地にある聖ヤン・ネポムツキー巡礼教会は、聖ヤン・ネポムツキーゆかりの教会で、ここは18世紀に建造され、五芒星の形をしたゴシック様式とバロック様式の中間に位置する独創的なスタイルを持つもの。

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クトナー・ホラの聖バルボラ教会のある歴史地区とセドレツの聖母マリア大聖堂/1994年登録

クトナー・ホラの聖バルボラ教会のある歴史地区とセドレツの聖母マリア大聖堂/チェコの世界遺産
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中央ボヘミア州の南東に位置するクトナー・ホラは、13世紀後半に銀鉱脈が発見されると、14世紀には首都プラハに次ぐ経済都市になり、王国造幣局が造られ、大いに繁栄しましたが、16世紀に銀の産出量が減ると18世紀には枯渇。その後、街は衰退したため、14〜15世紀当時の繁栄していた時代の建築物が今でも残ります。

16世紀建造の後期ゴシック様式の聖バルボラ教会と18世紀初頭にバロック様式で改築されたセドレツ地区の聖母マリア聖堂は、保存状態も良く、中央ヨーロッパの建築に影響を与えるほどの傑作。

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レドニツェとヴァルティツェの文化的景観/1996年登録

レドニツェとヴァルティツェの文化的景観/チェコの世界遺産
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モラヴィア地方南部に位置するレドニツェとヴァルチツェという2つの町では、17〜20世紀にかけてリヒテンシュタイン公爵家によって城と庭園などが築かれました。

ここはバロック様式の2つの城と、ロマン主義を取り入れたイギリス式庭園が田園地帯に合わされるように置かれ、湖と森林などを含めた200平方kmもの広大な景観が見られるのが特徴。

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クロムニェジーシュの庭園と城/1998年登録

クロムニェジーシュの庭園と城/チェコの世界遺産
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クロムニェジーシュは、チェコ南東部のズリーン州にある町。城と庭園は15世紀にこの地方の中心都市であったオロモウツの司教によって建造され、当時の城はゴシック様式にルネサンス様式が加えたものでした。

城に付随する庭園は、外来種の植物が多く植えられていて、イタリアのポンペイから持ち運ばれた彫刻が並ぶ、半円形の柱廊「ポンペイの柱廊」があることでも有名。

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ホラショヴィツェ歴史地区/1998年登録

ホラショヴィツェ歴史地区/チェコの世界遺産
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ホラショヴィツェは、チェコの南西部にある南ボヘミア州の集落で、チェコ南部最大の都市チェスケー・ブジェヨヴィツェから西へ約17km。村は長方形のようになっていて、中央の共有緑地の周りには23もの農場があり、並木道沿いに民家、ネポムクの聖ヨハネ礼拝堂、鍛冶場、養魚池などが規則正しく並んでいます。

建造物は18〜19世紀の南ボヘミアのバロック様式が採用され、素朴ではあるもの、屋根や壁はパステルカラーで彩られているのが特徴です。

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リトミシュル城/1999年登録

リトミシュル城/チェコの世界遺産
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リトミシュルは東ボヘミア地方に位置する都市で、モラヴィア(現在のチェコ西部)との交易ルートの中継地でもありました。

中央部には16世紀に建造されたルネサンス様式の城が残っています。18世紀にはバロック様式が追加され、外観や柱廊は壮麗な装飾で囲まれた城へと変化しました。

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オロモウツの聖三位一体柱/2000年登録

オロモウツの聖三位一体柱/チェコの世界遺産
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モラヴィア地方の中部にあるオロモウツは、古代ローマ時代に建造されたという伝説があるほどに古い都市で、11世紀にボヘミア(チェコ西部)の王がここに司教座を設置したことから、ローマ・カトリックが信仰されてきた場所でした。そして、宗教的建造物が多く作られ、文化財の保有数はプラハに次ぐというほど。

旧市街に残る高さ35mの三位一体柱は、18世紀に建造され、彫像と浮き彫りで構成された、中欧を代表する宗教的記念柱でもあります。

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ブルノのトゥーゲントハット邸/2001年登録

ブルノのトゥーゲントハット邸/チェコの世界遺産
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ブルノはチェコ東部のモルダヴィア地方の中心都市。この街の郊外には、20世紀に活躍した近代建築の三大巨匠の一人、ドイツ人建築家ミース・ファン・デル・ローエによって設計された邸宅があります。ここはブルノの実業家フリッツ・トゥーゲントハットの邸宅として建造され、1930年に完成したもの。

邸宅は生活に密着した構造となっていて、開放的なスペースを主軸とした革新的な設計は彼の代表作。

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トシェビーチのユダヤ人地区と聖プロコピウスのバシリカ/2003年登録

トシェビーチのユダヤ人地区と聖プロコピウスのバシリカ/チェコの世界遺産
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チェコ南部のヴィソチナ州に位置する都市トシェビーチ。ここは中世から第二時世界大戦まで、ユダヤ人とキリスト教徒のコミュニティ同士が異文化を受け入れながら共存していました。

今でもユダヤ人地区とユダヤ人墓地が残り、13世紀初頭に建造された聖プロコピウスのバシリカは、後にロマネスク様式とゴシック様式のさまざな要素が加えられたもの。

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カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林(他ヨーロッパ17ヶ国と共同)/2007年登録(2011・2017・2019年拡大)

カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林/チェコの世界遺産
画像素材:Rawac(Wikimedia Commons)

ヨーロッパブナは、北はスウェーデン南部から南は地中海岸、西はポルトガル、東はトルコまで広がっていて、氷河期後期には、ヨーロッパの約40%はヨーロッパブナ(ファグス・シルヴァティカ)の林が広がっていました。登録エリア各地にはブナの原生林が広がっていて、ヨーロッパブナの原生林としては世界最大の規模を誇ります。

チェコとしての登録範囲は、西部のイゼラ山脈の1箇所が含まれています。

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エルツ山地(クルスナホリ)鉱業地域(ドイツと共同)/2019年登録

エルツ山地(クルスナホリ)鉱業地域/チェコの世界遺産
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ドイツ南東部のザクセン州とチェコ北西部に位置するエルツ山(チェコ語・クルスナホリ)は標高1244m。ここはドイツとチェコの国境線となっています。12世紀に銀鉱脈が発見されると、20世紀まで約800年に渡ってさまざまな鉱物が採掘されてきた場所。

特に15〜16世紀にかけてヨーロッパで最も重要な鉄鉱石の供給地となり、世界中に技術革新が起こるきっかけにもなりました。19世紀の終わりにはウランの生産地として有名な場所に。

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クラドルビ・ナト・ラベムの儀礼用馬車馬の繁殖・訓練の景観/2019年登録

クラドルビ・ナト・ラベムの儀礼用馬車馬の繁殖・訓練の景観/チェコの世界遺産
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チェコ中央部のパルドゥビツェ州にあるクラドルビ・ナト・ラベムは小さな村で、記録としては13世紀から存在。ここはチェコ最古の馬種であるクラドルバー種を繁殖・訓練させるために作られた施設で、クラドルバー種はハプスブルク家の馬車馬として使用されていた貴重な種。

そのため、ここは16世紀から「フォルネ・オルネ」という美学的な要素が配置された農場でもあり、村には文化的景観が広がっています。

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ヨーロッパの大温泉保養都市群(ドイツ・オーストリア・ベルギー・フランス・イタリア・イギリスと共同)/2021年登録

ヨーロッパの大温泉保養都市群/チェコの世界遺産
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ヨーロッパ各地には無数の温泉地がありますが、7カ国11箇所の温泉地が世界遺産に選ばれています。これらは1700年頃から1930年代に繁栄した国際リゾート地で、この頃のヨーロッパの温泉街の中でも特に発展した都市。

チェコで登録されているのは「カルロヴィ・ヴァリ」。温泉街として発展したのは18世紀以降で、19世紀に鉄道が開通するとヨーロッパ各地から多くの人々が訪れ、街は繁栄。ここの温泉は飲泉できることで知られていて、有名人も多く訪れました。

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ジャテツとザーツホップの景観/2023年

ジャテツとザーツホップの景観/チェコの世界遺産
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チェコの北西部に位置するジャテツは、周囲の盆地を含めて、乾燥気候と豊富な地下水によってビールの原料となるホップの名産地です。ジャテツは、現在のチェコビールで使用されるホップの2/3を占めるというザーツホップの産地。

街にはホップを加工・乾燥・貯蔵するための施設が多く並び、細長い煙突が並ぶという独特の景観が見られるのが特徴。

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世界遺産マニアの結論と感想

チェコの世界遺産は文化遺産が15件、自然遺産が1件と、小さな国なのに文化遺産がたくさん!プラハやチェスキー・クルムロフの街並みで有名ですが、他にも可愛らしい街はいっぱい登録されてるので、ぜひディープに楽しんでみてくださいね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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