『ジョジョの奇妙な冒険』といえば、日本だけでなく、世界を舞台にさまざまな敵と戦うというアドベンチャー漫画。劇中では有名観光地が多く登場しますが、なんと世界遺産でも激しい戦いが行われてきということを知っていますか?
ここでは、ジョジョの舞台になった世界遺産を厳選して分かりやすく解説ッッッ!マニアも最高にハイってやつだアアア。
自由の女神/Part2 戦闘潮流
2部が始まると、舞台がイギリスからアメリカになったということで、登場するのが自由の女神。幕開けにふさわしい演出ですね!
自由の女神像は、街の中心であるマンハッタン島の手前にある小さな島、リバティ島に築かれた全長93mもの巨像です。これはアメリカ独立100周年を迎えた1876年にフランスから贈られたもの。
詳細はこちら↓
ヴェネチア(ヴェネツィア)/Part2 戦闘潮流・Part5 黄金の風
リアルト橋
劇中では「ヴェネチア」という表記に。2部の主人公ジョセフとシーザーが波紋の修行のためにヴェネチアにやってくるシーンで登場。二人が街を歩いている時の背景にみられるのは、ヴェネチアのシンボル「リアルト橋」!
カナル・グランデに架かる壮麗な橋で、16世紀に建造されたもの。このあたりはヴェネツィアでも古いエリアで、商業の中心地でもありました。ジョセフも「観光都市じゃねえのか?」と言ったように、橋の上には商店が並び、観光名所となっています。
詳細はこちら↓
サン・マルコ広場
波紋教師リサリサが初登場するのが、サン・マルコ広場。リサリサがカフェで一人で過ごしていると、スリに絡まれるのですが、そこにやってきたジョセフがリサリサに早速お仕置きされるというシーンでおなじみ。
サン・マルコ広場は、サン・マルコ大聖堂の前にあることからこの名前が付けられ、大聖堂は「聖マルコの福音書(新約聖書中の一書)」の執筆者である聖マルコの聖遺物が持ち込まれたことを記念して建造されたもの。
詳細はこちら↓
ヴォルガノ島(ヴルカーノ島)/Part2 戦闘潮流
劇中では「ヴォルガノ島」という表記です。ここはラスボスであり、柱の男たちのリーダー・カーズとの最終決戦の舞台になった場所。ボロボロの飛行機でヴォルガノ島の火山に突っ込むと、ジョジョとカーズは噴火によって宇宙へと吹き飛ばされ!!!…壮絶なラストを迎えたことでも有名ですね。
ヴルカーノ島は、イタリア語で「火山」という名称がつけられただけに、島は歴史上何回も噴火していて、そのことからマグマを噴出し、溶岩が流出する噴火様式を「ブルカノ式噴火」と名付けられました。
詳細はこちら↓
アブ・シンベル神殿/Part3 スターダストクルセイダース
3部は、主人公の承太郎と仲間たちが宿命の相手DIOを倒すためにエジプトへ向かうという話。そして、エジプトの最果ての地へとたどり着いたため、派遣された刺客がオインゴとボインゴの2人。アブ・シンベル神殿に観光で来た日本のマンガ家がボインゴの予言能力によって、そのままバス事故に遭うという恐ろしいシーンでもあります。
アブ・シンベル神殿は、スーダンの国境地帯にあり、エジプト新王国時代、第19王朝のラムセス2世が建造した神殿。紀元前1264年頃から約20年かけて建造されたと考えられ、大神殿と小神殿の2つに分けられています。
詳細はこちら↓
アスワン/Part3 スターダストクルセイダース
アスワンはエジプト南部のヌビア地方の中心都市。ここでは、怪我をした花京院を入院させた一行が、オインゴとボインゴに襲われそうになるも、勝手に自滅してしまい、一行に知られることがなく、戦線を離脱するというおマヌケな話でした。
実際にアスワンのシーンは具体的な名所は出てこないものの、背景の砂漠の町はまさにアスワンそのもの。
詳細はこちら↓
メムノンの巨像(アメンホテプ3世の葬祭殿)/Part3 スターダストクルセイダース
王家の谷やカルナック神殿で有名なルクソール。劇中では、子供にする能力を持つアレッシーや、金属を引き寄せるという恐ろしい能力を持つマライアなどと交戦する街ではあるのですが、これという場所は登場はしません!
アニメ版では、イントロで「メムノンの巨像」だけは登場。ここはかつては第18王朝のアメンホテプ3世の葬祭殿の入口にあった2体の像。紀元前1世紀にヒビが入り、夜明けに温度差によって音が発するようになると、それがギリシャ神話に登場するメムノンをイメージすることから、この名が付けられました。
詳細はこちら↓
ギザの三大ピラミッド(の周辺)/Part3 スターダストクルセイダース
カイロに到着した一行が、ダービー・ザ・ギャンブラーというイカサマギャンブラーと、命をかけたゲーム対決をするのですが、オリエンタルな雰囲気溢れるバーの先に見えるのが、世界でも有名なギザの三大ピラミッド。
カイロ市内の南西部にあるギザは、第4王朝のファラオであるクフ王、カフラー王、メンカウラー王の3つのピラミッドがあることが有名。一般的に「ピラミッド」というと、この3つを示すことが多く、エジプトでも最も有名な観光地です。
詳細はこちら↓
カイロ・イスラーム地区/Part3 スターダストクルセイダース
最終目的地でもあるDIOの館があったのは、劇中の地図ではカイロのイスラーム地区にある一角にあります。もちろん、ここにDIOの館はないのですが…原作の描写によると高層階建てのドーム型の塔を持つ建物がDIOの館。イスラーム地区には無数のモスクが並び、塔のようなミナレットを持つモスクもあるので、DIOの館っぽい建造物は実はいくつも見つけられるでしょう!
そして、ここは原作通りで迷路のようなエリアなので、街角で思わず、ホル・ホースやボインゴと遭遇してしまいそうな雰囲気でもあります…。
詳細はこちら↓
ネアポリス(ナポリ)/Part5 黄金の風
卵城
劇中ではネアポリスと呼ばれいてますが、これはナポリの古代に呼ばれていた名称。主人公であるジョルノの母が結婚式の写真を撮るシーンがあるのですが、アニメ版ではナポリのシンボル的存在である「卵城」をバックに撮影していました。
卵城は、11世紀にサンタルチア港の小島に建設された要塞。ノルマン人によって建造され、彼らが卵を城に埋め込み、卵が割れる時にナポリに危機が来るだろうと呪文をかけたという伝承があることから「卵城」と呼ばれます。
詳細はこちら↓
ポジリポの丘
物語の初期にジョルノが、ギャング組織パッショーネのメンバー・ブチャラティに襲撃されるも見事に撃退して組織に入り、「黄金のような夢」を語るという5部のプロローグのようなシーンの舞台となったのは「ポジリポの丘」。
ここは市内でも丘の上に位置する高級住宅街。展望台からはナポリ湾やヴェスヴィオ山を見渡すことができ、世界遺産に登録されている街並みを一望できるスポットでもあります。
詳細はこちら↓
ポンペイ/Part5 黄金の風
パッショーネの暗殺チームと戦うことになったブチャラティ一行。ポンペイの遺跡で待ち伏せしていたのは、イルーゾォ。ここはチームのアバッキオが「ポンペイか ガキのころ遠足で来たきりだな…」というように、ナポリ郊外に位置するだけに市民にとっては身近な遺跡でもあります。
戦いの舞台となったものは、主にフォルム(公共広場)。ここはポンペイの中心部でもあります。ちなみにバトルが繰り広げられた「悲劇詩人の家」はアクリル板が置かれているので、現実は入ることはできません。
詳細はこちら↓
コロッセオ(コロッセウム)/Part5 黄金の風
ボスとの最終決戦の舞台となったのは、ローマ。ジョルノたちを待っていたポルナレフが待ち伏せしていたのが、古代の円形闘技場であるコロッセオ。ナランチャが柵によって死亡したシーンのように、実際のアーチの下には柵が存在していて、あの悲劇の一場面が目に浮かぶよう。
80年設立されたコロッセオは、ウェスパシアヌス帝が建設を始め、ティトゥス帝の時代に完成したもの。ここはなんと5万人から8万7000人まで収容でき、1階はドーリア式、2階はイオニア式、3階はコリント式のアーチが並ぶのが特徴です。
詳細はこちら↓
フロリダの湿原/Part6 ストーンオーシャン
6部はフロリダにある架空の刑務所を舞台に、主人公の空条徐倫が刑務所を脱出して、宿命の相手と戦うというストーリー。舞台はフロリダだけに戦闘でも湿原が舞台となったこともあり、DIOの息子リキエルと戦う場面でも登場。
劇中ではどこで戦ったかは明確になっていませんが、フロリダ半島の南端には、エバーグレーズと呼ばれる湿原地帯があります。ここは多様な生態系を育んできた湿原であり、絶滅危惧種のフロリダマナティーなど、多数の鳥類や爬虫類が生息しています。
詳細はこちら↓
世界遺産マニアの結論と感想ッ!
やれやれ…意外にもこれだけの数の世界遺産がジョジョの舞台になっているなんて驚きですね。どこも割と観光地となっているので、ぜひジョジョに登場する敵たちとのバトルをイメージしながら見学すると、世界遺産の新しい楽しみ方があるハズッ!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。