『ジョジョの奇妙な冒険』といえば、世界を舞台にさまざまな敵と戦うというアドベンチャー漫画。その中でもイタリアが登場するのは、Part2 戦闘潮流・Part5 黄金の風。特に黄金の風では、有名観光地が多く登場します。そこでイタリアでジョジョの舞台になった世界遺産を余すことなく解説ッッッ!
しかし、その数はすごく膨大…。でも、読む覚悟はいいか?オレはできてる。
ヴェネチア(ヴェネツィア)/Part2 戦闘潮流・Part5 黄金の風
リアルト橋
2部の主人公ジョセフとシーザーが波紋の修行のためにヴェネチアにやってくるシーンで登場。二人が街を歩いている時の背景にみられるのは、ヴェネツィアのシンボル「リアルト橋」!
カナル・グランデに架かる壮麗な橋で、16世紀に建造されたもの。このあたりはヴェネツィアでも古いエリアで、商業の中心地でもありました。ジョセフも「観光都市じゃねえのか?」と言ったように、橋の上には商店が並び、観光名所となっています。
詳細はこちら↓
サン・マルコ広場
波紋教師リサリサが初登場するのが、サン・マルコ広場。リサリサがカフェで一人で過ごしていると、スリに絡まれるのですが、そこにやってきたジョセフがリサリサに早速お仕置きされるというシーンでおなじみ。ちなみに、黄金の風でDISCを隠したライオン像のモチーフと思われる円柱もあります。
サン・マルコ広場は、サン・マルコ大聖堂の前にあることからこの名前が付けられ、大聖堂は「聖マルコの福音書(新約聖書中の一書)」の執筆者である聖マルコの聖遺物が持ち込まれたことを記念して建造されたもの。
詳細はこちら↓
ため息橋
黄金の風に登場。アニメ限定ではありますが、ボスが滞在しているホテルでパソコンを打ち込んでいるシーンで、なぜか登場するため池橋。実際にため息橋の東側はホテル街ともなっていて、中級ホテルが並ぶことから、ボスが潜むのにはぴったりだったのかも?
橋はヴェネツィア共和国時代に総督が住む邸宅として使用されていたドゥカーレ宮殿の一部。16世紀には、ドゥカーレ宮殿の尋問室と裏側の牢獄へと結ぶ大理石の橋がかけられ、格子の付いた窓が特徴です。そのため受刑者が最後に眺める景色をため息をつきながら見るということで名付けられたもの。
詳細はこちら↓
サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂
ヴェネツィア本島から南東部にあるサン・ジョルジョ・マッジョーレ島。小さな島であり、ほとんどの敷地がサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂で占められています。
ここは黄金の風のアニメ版のオープニングでも登場する聖堂で、トリッシュをボスへと引き渡すためにギャング組織パッショーネのメンバー・ブチャラティが2人で訪れるという場所。聖堂内ではボスと激しい戦闘を行うという名シーンでもありますね。ちなみに、作中でも鐘楼に登るためのエレベーターに乗っていますが、実際にエレベーターが備え付けられていたりと、漫画では背景などもかなり忠実に描いています。
詳細はこちら↓
ヴォルガノ島(ヴルカーノ島)/Part2 戦闘潮流
劇中では「ヴォルガノ島」という表記です。ここはラスボスであり、柱の男たちのリーダー・カーズとの最終決戦の舞台になった場所。ボロボロの飛行機でヴォルガノ島の火山に突っ込むと、ジョジョとカーズは噴火によって宇宙へと吹き飛ばされ!!!…壮絶なラストを迎えたことでも有名ですね。
ヴルカーノ島は、イタリア語で「火山」という名称がつけられただけに、島は歴史上何回も噴火していて、そのことからマグマを噴出し、溶岩が流出する噴火様式を「ブルカノ式噴火」と名付けられました。
詳細はこちら↓
ネアポリス(ナポリ)/Part5 黄金の風
卵城
劇中ではナポリはネアポリスと呼ばれていてますが、これは古代の名称。主人公であるジョルノの母が結婚式の写真を撮るシーンがあるのですが、アニメ版ではナポリのシンボル的存在である「卵城」をバックに撮影していました。
卵城は、11世紀にサンタルチア港の小島に建設された要塞。ノルマン人によって建造され、彼らが卵を城に埋め込み、卵が割れる時にナポリに危機が来るだろうと呪文をかけたという伝承があることから「卵城」と呼ばれます。
詳細はこちら↓
ヌオヴォ城
ジョルノがギャング組織パッショーネに入るために、そのテストを受けに訪れたのはネアポリスの刑務所。とはいえ、劇中で描かれているのは実際の刑務所ではなく、13世紀のアンジュー家によって建造された城。
卵城と区別するために「新しい(Nuovo)城」と呼ばれています。しかし、戦争によって破壊され、現在見られる城は15〜18世紀にかけて再建されたもの。
詳細はこちら↓
ポジリポの丘
物語の初期にジョルノが、ブチャラティに襲撃されるも見事に撃退して組織に入り、「黄金のような夢」を語るという5部のプロローグとも言えるシーンの舞台となったのは「ポジリポの丘」。
ここは市内でも丘の上に位置する高級住宅街。展望台からはナポリ湾やヴェスヴィオ山を見渡すことができ、世界遺産に登録されている街並みを一望できるスポットでもあります。
詳細はこちら↓
ポンペイ/Part5 黄金の風
パッショーネの暗殺チームと戦うことになったブチャラティ一行。ポンペイの遺跡で待ち伏せしていたのは、イルーゾォ。ここはチームのアバッキオが「ポンペイか ガキのころ遠足で来たきりだな…」というように、ナポリ郊外に位置するだけに市民にとっては身近な遺跡でもあります。
戦いの舞台となったものは、主にフォルム(公共広場)。ここはポンペイの中心部でもあります。ちなみにバトルが繰り広げられた「悲劇詩人の家」はアクリル板が置かれているので、現実は入ることはできません。
詳細はこちら↓
ローマ/Part5 黄金の風
コロッセオ(コロッセウム)
ボスとの最終決戦の舞台となったのは、ローマ。ジョルノたちを待っていたポルナレフが待ち伏せしていたのが、古代の円形闘技場であるコロッセオ。ナランチャが柵によって死亡したシーンのように、実際のアーチの下には柵が存在していて、あの悲劇の一場面が目に浮かぶよう。
80年に設立されたコロッセオは、ウェスパシアヌス帝が建設を始め、ティトゥス帝の時代に完成したもの。ここはなんと5万人から8万7000人まで収容でき、1階はドーリア式、2階はイオニア式、3階はコリント式のアーチが並ぶのが特徴です。
詳細はこちら↓
世界遺産マニアの結論と感想ッ!
世界中にはジョジョの聖地がありますが、これだけの数の世界遺産がジョジョの舞台になっているのはイタリアが最多でしょう。しかも、どこも観光地となっているので、ぜひジョジョに登場する敵たちとのバトルをイメージしながら見学してみてください。
あまりにも数が多いので、ジョジョファンが聖地巡礼を『覚悟』が必要かもしれません…。しかし、『覚悟』とは!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開くことだッ!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい